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2022年6月の記事一覧

  • 求人票に「未経験可・無資格可」の割合が大幅増~「みんなの介護」が求人状況レポートを公表

    老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(東京都渋谷区)は、「みんなの介護求人」のデータにある介護職とヘルパーの求人票から、「未経験可・無資格可」としている求人の割合を調査したレポートを公表しました。それによると、2022年は求人割合全体の6割を超え、2年前の調査と比べて大幅に増加していることが分かりました。 「みんなの介護求人」が保有する2020年と2022年のそれぞれ5月1日時点の求人票を比較したもので、「未経験かつ無資格可」とした求人票は、2020年が48%と半数以下だったのに対し、2022年は61%と13ポイントも上昇したといいます。 厚生労働省が5月に開いた社会保障審議会介護保険部会での報告によると、2020年度の介護職員の有効求人倍率がヘルパーで14・92倍、施設職員でも3・90倍と、非常に高い水準となっています。これらの職業は、長期的に見ても有効求人倍率の上昇率が高いとされています。 また、団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」が、介護業界にも影響を及ぼします。厚生労働省の報道発表資料によると、団塊の世代が後期高齢者となる2025年度には約243万人の介護職員が必要だとされていますが、現状では約37万人が不足するといわれています。こうした背景もあり、「介護業界は、未経験かつ無資格者の求人割合を増やす求人施策をとっているのでは」と同社では分析しています。 また、増加の要因として未経験者でも比較的着手しやすい業務があることも挙げています。例えば、生活援助業務(利用者に直接は触れられないが、資格保有者のサポートなら可)、送迎(職員・利用者)、事務作業などがあります。 同社は「適所に人材が補充されれば、現職員の不満解消にもつながります。未経験・無資格者への積極求人を推進する『介護モデル』が、人材不足の一つの解決策になり得るようです」とレポートをまとめています。(株式会社クーリエのプレスリリースより)

  • 認知症アドバイザー協会がリニューアルスタート~動画学習教材オンライン化など

    認知症予防を推進する目的で、認知症アドバイザーの運営事業を手掛ける株式会社ダイナブライト(東京都港区)は、認知症アドバイザー協会(JNDA)を2022年5月からリニューアルスタートしました。 認知症アドバイザーは、日本における脳科学の第一人者である京都大学名誉教授の久保田 競さんが監修し、誕生した権威のある資格です。2021年にダイナブライトが事業譲渡を受け、学習テキストの改訂や動画学習教材のオンライン化など、いつでもどこでも学習できるよう利便性を向上させ、全面リニューアルしました。 認知症アドバイザーを必要とする背景として、認知症患者の増加を挙げています。同協会によると、介護が必要となった主な原因の第1位が認知症で、現在の認知症患者数は約602万人、65歳以上の6人に1人が認知症を発症しているといいます。2025年には約700万人となり5人に1人になると見込まれているそうです。 認知症患者本人の資産凍結など経済的な問題も指摘される中で、認知症アドバイザーの役割は、認知症や認知症予防についての正しい知識を普及し、認知症の発症を抑制したり、進行を遅らせたりすることを目的とし、患者や家族にアドバイスが行える資格として位置付けています。 認知症アドバイザーの資格は、医療や介護に携わる人だけでなく、日頃から人にアドバイスをすることが多い保険担当者や士業、トレーナーといった職種の人が資格取得してもらうことで、「問題解決や深い信頼関係の構築に役立つ」と同協会では考えています。 同協会サイト内の代表挨拶で、廣瀬豪輝代表取締役は「認知症の発症を抑制し、また認知症の進行を遅らせることで1人でも多くの笑顔をつくりだして日本の社会問題の解決を担います」としています。資格取得方法などの詳細はサイトをご覧ください。認知症アドバイザー協会:https://jndad.jp/(株式会社ダイナブライトのプレスリリースより)

  • 介護や医療経営に携わる人向けに「LINE WORKS 2022夏 介護・医療の新常識 学びウィーク」を開催

    楽しい職場づくりをサポートするコミュニケーションツール「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパン株式会社(東京都渋谷区)は、介護や医療経営に携わる人向けの期間限定オンライン教室「LINE WORKS 2022夏 介護・医療の新常識 学びウィーク」を、7月から8月にかけて開催します。 2024年の介護と医療のダブル報酬改定を見据え、ICT(情報通信技術を活用したコミュニケーション)の導入やBCP(業務継続計画)義務化対策など、介護や医療業界を取り巻くさまざまな課題に対し、「今すべきことは何なのか」について、有識者や先進的な取り組みを行うユーザーがオンラインで講演します。 テーマには①介護経営のヒント②介護現場から学ぶ③医療現場の働き方改革④LINE WORKSをはじめる・活用する、の四つを用意。BCP作成のポイント、ハラスメント対策、LINE WORKS導入のコツなど、介護・医療の事業経営に役立つ多岐にわたるプログラムを用意します。 同社では、「これからの介護・医療現場のあり方、必要な視点について知りたい」「サービスの質向上にきちんとつながるICT導入のコツを学びたい」「現場での情報共有、連携をより良くするための方法や成功事例を知りたい」といった人に、参加をお勧めしたいとしています。 開催日時は、第1期が7月13日(水)から24日(日)まで、第2期が7月29日(金)から8月7日(日)まで。参加費は無料ですが、専用ページからの視聴となるため、事前の申し込みが必要です。詳細については、ワークスモバイルジャパンの特設サイトをご覧ください。 特設サイト:https://pages.worksmobile.com/kaigoweek_lineworks.html(ワークスモバイルジャパン株式会社のプレスリリースより)

  • デイサービスってどんなところ?役割やサービス内容について解説!

    デイサービスは介護保険で利用できる施設です。「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。 デイサービスとは デイサービスは、利用者が可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように、日常介護や機能訓練などを受けることができる日帰りのサービスです。 心身機能の維持や家族の介護負担の軽減としての側面もあります。 集団でサービス提供されるため、利用者同士の交流もあり、引きこもりや孤独感の解消にもつながります。 デイサービスはどのような人が利用できるのか? 介護保険の要支援・要介護認定を受けている人なら利用が可能です。 残念ながら65歳以上のお年寄りであっても「足や腰が弱ってきた」「話し相手が欲しい」だけでは、利用することができません。 デイサービスは介護保険サービスで言われる「通所介護」になります。 介護保険の要介護認定を受ける必要があります。 要介護認定は、居住している市町村の介護保険窓口で相談が可能です。 認定結果がわかるまでに数週間かかるため、介護保険を利用したい場合は、早めに相談することをお勧めします。 厚生労働省の「2019年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、デイサービスは全国に24,035事業所あると発表されています。 事業所によっては要支援の認定を受けた人を対象にしている介護予防事業のサービスを提供していないところがあります。 要支援の場合は、介護予防事業を行っているのか確認が必要です。 デイサービスは介護保険で利用できる施設です。 「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。 ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。 デイサービスのサービス内容 デイサービスは、「送迎」「食事」「入浴」「機能訓練」「レクリエーション」が主なサービス内容になります。 ・送迎 自宅から事業所まで車での送迎があります。 利用される人によって歩行が難しく、車イスでの移動が必要な人、足があがらず、跨ぐことができない人などさまざまです。 送迎の車は、普通の自動車以外に車イスのまま乗ることができるリフト付車両を利用するなど、事業所によって利用に合わせた送迎を行っています。 ・食事 短時間利用のデイサービスでは提供されないことが多いですが、1日利用する場合、食事の提供があります。 食事を楽しみにしている人は多いです。 普通食以外に利用される人の飲み込みの状態に合わせて、刻み食やミキサー食の提供、介助が必要な方への食事介助など、個別対応が可能です。 ・入浴 利用される人の身体機能に合わせた入浴支援が行われています。 事業所によって浴槽はさまざまです。自宅のような個人浴槽のところ、大浴場、また座ったまま入れるような機械を利用した浴槽があるなど、事業所ごとの特徴があります。 入浴介助は自宅では困難な方も多いです。 浴槽の設備は、事業所を選ぶポイントになります。 どのような入浴方法があるのか設備を確認し、希望に沿った事業所を選ぶことが大切です。 ・機能訓練 機能訓練指導員により提供される生活の中での機能訓練です。 集団の体操に参加する、起居動作の練習など事業所によって取り組みは異なります。 利用される人にとって必要な生活リハビリを行い、機能維持や獲得を目指しています。 ・レクリエーション 個人や集団などいろいろな組み合わせで余暇活動として提供されています。 レクリエーションは、楽しみを通じて認知や身体機能の維持、他の人との関わりなどが目的です。 作品作り、カラオケ、風船バレーなど行われています。 また男性利用者が多い事業所では、マージャンやパチンコ、女性利用者が多い事業所ではメイク教室といったユニークな取り組みをしているところもあります。 デイサービスで働く職種 複数の職種が働き、デイサービスでの介護を支えています。 ・管理者 事業所を管理する者になります。 介護職員など他の職種と兼務することが可能です。 事業所全体の運営を担っています。 ・生活相談員 生活相談員は事業所の最初の窓口となり、サービス内容の説明や手続き、契約などを行います。 利用される人や家族の相談に対応する、介護支援専門員との連絡調整などが主な役割です。 ・介護職員 利用される人の入浴、排せつ、食事など日常介助が主な仕事内容になります。 日常の介護以外に、レクリエーションの企画、機能訓練の補助、送迎業務なども行っています。 ・看護職員 利用される人の健康管理を行っています。 事業所の規模によっても異なりますが、基本は1人以上の配置があります。 日々は介護職員と一緒に日常介助を行う他、健康管理や内服管理以外に、医療処置や健康相談なども行っています。 事業所によって異なりますが、介護職員と同様に、送迎業務に入ることもあります。 ・機能訓練指導員 機能訓練指導員は、誰でもできるわけではなく、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師など資格が必要になります。 リハビリ計画書の作成、実施、リハビリに関する指導や自宅環境の相談、助言なども行っています。 デイサービスの役割 デイサービスで求められる役割は以下のことがあげられます。 ・入浴、排泄、食事など日常生活における介助 日常介護の提供です。 介護の状態によって自分の身のまわりことに介護が必要な人が大勢います。 要支援・要介護認定を受けている人は大なり小なり介助が必要です。 特に入浴は自宅で大変な介助となっています。 歩行が難しい人の場合、自宅の浴槽につかることは容易ではありません。 デイサービスでは、事業所によって専用の車イスや浴槽などがあり、安心して入浴することが可能です。 その人にとって必要な日常介助の提供をしています。 ・生活の中での機能訓練 利用される人の身体状況や精神状況によって内容は異なりますが、自立を支援するための生活機能訓練が行われています。 機能訓練の計画に沿って、体操や個別の歩行練習、器具を利用した体力づくりなど提供されています。 ・社会参加 利用される人の中には自分では外出できない人も多いです。 デイサービスに参加することで自宅にこもりきりにならずに過ごすことができます。 またデイサービス内でレクリエーションなどを通じて他者と関わりを持つことが可能です。 デイサービスを利用は社会参加のきっかけになります。 ・介護者の介護負担軽減 利用者がデイサービスを利用することによって介護をしている家族が休息を取ることができます。 毎日の介護は家族であっても負担が大きい仕事です。 介護者も自由な時間を持つことで、心身ともにリフレッシュできます。 また自宅では負担の大きい入浴などの支援が受けられ、負担軽減につながります。 デイサービスとデイケアの違い [caption id="attachment_2017" align="alignnone" width="512"] Asian caregiver and a senior woman at the room[/caption] 介護保険では、デイサービスは「通所介護」、デイケアは「通所リハビリテーション」と言われています。 デイサービスの目的は、「利用される人が自宅で自立した生活が送れるように支援」です。 一方、デイケアの目的は、「身体機能の回復や維持、機能の向上、認知機能の改善」です。 そのため、デイサービスは介護を主にサービスを提供しているのに対して、デイケアは、リハビリテーションを主にサービス提供を行っています。 デイサービスでは機能訓練指導員としているのに対して、デイケアではリハビリ専門職の配置が必須となっています。 最近では、機能訓練のニーズが高まり、デイサービスもリハビリに特化したものが増えてきました。 しかし、医療職員の配置はデイケアのほうが多いです。 利用するにあたって何がやりたいか、ご家族の希望などに沿ってデイサービス、デイケアを選ぶ必要があります。 まとめ ・デイサービスは介護保険で利用できる通いの施設である・利用するにあたっては介護保険の要支援、要介護認定を受ける必要がある・デイサービスでは日常介護を受けることができる・自分に合った機能訓練を行うことが可能である・デイサービスへ通うことによって社会参加に繋がる・介護者の介護負担の軽減も担っている・デイサービス利用にあたってメリットとデメリットがある・デイサービスの役割や特徴を知り、利用するのがおすすめ 最後までお読みいただきありがとうございます。

  • 入居検討者の約半数が認知症の症状があると回答し、認知症ケアを幅広く求める~「みんなの介護」アンケート調査より

    老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(東京都渋谷区)が、5月に実施した介護施設に入居を検討している人へのアンケート調査で、回答者の半数近くが認知症の症状があると答えていることが分かりました。 このアンケートは、「みんなの介護」を経由した施設見学者を対象にインターネットで実施し、認知症の度合いのほか、介護施設に対する認知症ケアについて尋ねたものです。認知症の度合いは自己申告で、「軽度」「中程度」「重度」のいずれかを回答しているものを「認知症の状態にある」としています。 アンケートの回答者のうち、「軽度」が31・5%、「中程度」が13・9%。「重度」が2・2%で、「認知症の状態にある」とした回答者は47・6%となりました。一方、「なし」と答えた回答者は39・7%、「不明」が12・6%でした。 同社によると、「みんなの介護」に掲載している約7割の施設が認知症相談可としていますが、認知症重度対応可は大幅に減少するそうです。病状別では、最も多いアルツハイマー型認知症は受け入れ可としている割合が比較的多いですが、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症の受け入れは少ないといいます。 アンケート結果をもとに、同社では「入居検討者が気にしている認知症ケアに関する4つのポイント」をまとめています。そのポイントは①提携医院との連携が取れているか②スタッフの専門知識・理解度は高いか③リハビリ・予防プログラムは充実しているか④スタッフの配置やケアは適切か、だそうです。 ポイントから見てとれるのは、認知症の程度や進行に対応できる施設であるかどうかという点とともに、スタッフの認知症への理解や介護経験の有無、認知症予防プログラムの施設独自の取り組みなど、入居検討者が幅広く求めていることが分かります。(株式会社クーリエのプレスリリースより)

  • デイサービスで人気のレクリエーション7選!座っていても道具がなくても楽しいレクアイデア集!

    デイサービスには、一日のスケジュールの中にレクリエーションが組み込まれています。 レクリエーションは、ご利用者様の楽しみの一つでもあります。 また、身体機能の維持向上や認知症予防、QOL(生活の質)の向上、ストレス発散や精神安定など、さまざま効果が期待されるものです。今回はデイサービスでよく実施されるレクリエーションを紹介いたします。 デイサービスでのレクリエーション準備 まずは挨拶をしましょう。 声を出すことで意欲向上を測れ、やる気アップにつながります。そしてその日に行うレクリエーションの説明をしましょう。 内容によって、参加するかしないかを決められる方もいらっしゃいます。 急にレクリエーションを始めてしまうと、けがや事故につながりかねません。 ゆっくりと深呼吸をして、準備体操をしましょう。 また、朝のバイタルが安定しない方など、健康状態も把握しておきましょう。 デイサービスでのレクリエーション掴み! レクリエーションでいまいち盛り上がらなかったり、途中で席をたたれたりされることのないよう『心をつかむ』事ができると、ご利用者様もスタッフも楽しくレクリエーションに入ることができます。 笑いを取りに行く!という強者スタッフさんもいらっしゃいますが、写真を見ていただいたり(最近いった場所や、赤ちゃんや子供の写真季節の風景やおいしそうな食べ物等)すると場が和み緊張感が解けリラックス出来た状態でレクリエーションに入ることができるのでおすすめです。 アイスブレイクともいいます。 楽しい雰囲気作りも心がけましょう。 デイサービスでの定番レクリエーション7選 ここではデーサービスで良く行われるレクリエーションを7選ご紹介します。 ①お手玉入れ 中心に置いた箱の周りを円で囲むようにみんなで座り、制限時間内に多く入ったチームの勝ちです。運動会の玉入れと同じ要領です。 ②歌 歌詞カードをあらかじめ作成して高齢者に人気の歌をながしてみんなで歌います。 カラオケとは違い、一人で歌うのは苦手な方や、歌うより聞きたい方、意思疎通の測れない方でも参加できます。 ③カラオケ デイサービスにマイクは結構な確率であると思います。 テレビにつないで出来るので準備もさほどいりません。 ④風船バレー 椅子に座っていても出来る高さにネットをかけ、チーム対抗で戦います。 チーム戦にすることでやる気が出ます。 ネットがない場合は床に線があるだけでもいいです。 ⑤紐通しリレー やわらかい紐に飾りつけしたトイレットペーパーの芯を用意し、対面でチームが向かい合って横に並び、横一列に長い一本の紐を伸ばします。 先頭の人がトイレットペーパーの芯をいれ、隣の人に渡します。 先に最後の人までトイレットペーパーの芯を通して運べたチームの勝ちです。 対面に相手チームの進行状況が見えるため、とても白熱した戦いになります。 ⑥棒体操 棒の代わりにタオルでもかまいません。 スタッフの体操を見ながら真似して背中や方、普段使わない筋肉も伸ばしていきましょう。 ⑦リズム体操 音楽に合わせてリズミカルに体操をします。 デイサービスによっては曲を決めてオリジナルの体操を行っているところもあります。 オリジナルの振り付けをスタッフやご利用者様で考えながら作るのも楽しみの一つになりそうです。 デイサービスでの道具を使わないレクリエーション ほんの数分の空き時間でも、レクリエーションはできます。 集団のみではなく個人で出来る楽しいレクリエーションも沢山あります。 ①パタカラ体操 『パタカラ』をつかって発声練習をします。 食事前に行うと唾液分泌を良くし、飲み込む力の弱い高齢者の誤嚥を防ぐ効果もあります。 また、発声の練習にもなります。 ②ハンドマッサージ 手にはたくさんのツボがあります。ツボを刺激することで 感覚を養ったり、リラックス効果などを得られスタッフとのコミュニケーションにもなったり、ゆっくり話す機会を作ることもでき、ご利用者様に安心感を持っていただけます。 普段聞けない話が聞けたりするので、スタッフとの信頼関係も築く事ができます。 ③なぞなぞ 考えることで、認知症予防にもつながります。 解けた時の達成感はやる気にもなることでしょう。 ④チーム対抗ジェスチャーゲーム お題を先頭のご利用者様に伝え最後のご利用者様までジェスチャーのみで伝えていき、最後にお互いで答え合わせをします。 間にスタッフも入ることで更に盛り上がります。 一人一人伝えていくので、肩をたたかれるまでは各自後ろを向いて待ちます。 座って出来るレクリエーション 利用者の方には椅子から立ちああることが難しい方も多くいらっしゃいます。 そのため、椅子に座ったままできるレクリエーションも用意しておくようにしましょう。 ①体操 高齢者向けの体操は基本的にゆっくりなので足踏みなども座ったまま行える体操がよいでしょう。 ラジオ体操座ったまま行うことが可能ですし、インターネットで調べれば座ったままできる体操を数多く見つけることができます。 ②ボウリング 椅子に座ったままボールを転がします。 対応戦にすると盛り上がるかもしれません。 ③折り紙 出来たら作品として飾ることも出来ます。 ピョンピョン跳ねるカエルを折って誰が一番遠くに跳ねるか競うことも面白いのではないでしょうか。 ④じゃんけん大会 スタッフが前にたち、全員でじゃんけんをします。 勝った人だけ残りまたじゃんけんを繰り返して最後まで勝ち残った人が優勝です。 ⑤おはじき ご利用者様が懐かしがられますし、認知症療法にもなります。 その他にも昔懐かしい遊びをとりいれてみるのもよいでしょう。 ⑥トランプ スタッフも入って、ババ抜きや七並べを楽しみます。 新しくわかりやすいトランプゲームを教えてあげるのもよいでしょう。 ⑦塗り絵 季節の塗り絵をし、完成品は飾ったり持って帰ってご家族様に見せると喜ばれます。 また、作品として展示するのもご利用者様のやる気につながります。 ホワイトボードでレクリエーション 頭を使って脳トレをしよう!ホワイトボードを使って、計算式を書いて答えてもらいます。 難しい漢字を書いて答えてもらうことも脳の活性化になります。 魚の漢字や、花の漢字は頭を使って想像力も必要とするのでお勧めです。 (例・紫陽花→アジサイ。 海月→クラゲ。 海驢→あしか など また、47都道府県を出し合ったりするのも人気です。 レクリエーションのメリット デイサービスでレクリエーションをすることには数々のメリットがあります。 ▶脳が活性化され、認知症予防にも 考えたり、笑ったり、体を動かしたり、懐かしんだりとレクリエーションを行うことで認知症予防につながります。 特に回想法といって、昔を懐かしむ事で脳内の記憶を呼び覚まし認知症予防や進行防止につながるとされています。 積極的に参加しましょう。 ▶身体機能(ADI)の向上。維持。 高齢者の方は、何もしないと身体機能が著しく低下し、寝たきりや歩行困難等生活に支障をきたす場合も少なくありません。 レクリエーションに関わらずどんなこともご自分でしていただく事が大切です。 レクリエーションを通して筋肉や脳に刺激を送り、体を動かすことを積極的に行うことで、身体機能の維持・向上を測りご利用者様の生活を守ることにもつながります。 ▶生活の質(QOI)が高くなる レクリエーションを通して、『楽しみ』や『喜び』を引き出すことで笑顔になり、人間らしく生きる幸せを感じられることにより、生活の質(QOL)を向上させます。 人はこのような事を感じなくなると、生活の質が落ち、何事にも喜べなくなり、うつ病などの精神疾患や、認知症を引き起こす原因にもなりかねません。 生き生きと生きること。笑顔になることを引き出せるようなレクリエーションを心がけましょう。 ▶コミュニケーションの場となり、精神面での安定をはかれる 人と話したり、笑ったり、理解してもらったり、達成感を味わったりすることで社会とのつながりを持て、孤独感が軽減し、ストレスの発散にもなり精神の安定にもつながります。 ご近所さんとの付き合いも年々減ってしまっているので、デイサービスに来る時しか人と話さないご利用者様も増えてきています。 また核家族が主流となり、独居生活の方も多くいらっしゃいます。 話すだけでなく手を握ったり、目をしっかり見つめたり一歩踏み込んだコミュニケーションも大切になります。 レクリエーションを行う際の注意点 ご利用者様一人一人の性格や身体機能、認知症や麻痺の有無等はあらかじめ把握しておきましょう。 自尊心を傷つけたり、不快にさせることのないように配慮しましょう。 大きな声ではきはきとしゃべりましょう。 車いす上でレクリエーションに参加する場合は、必ずフットレストを下げ両方の足の裏が床につけ、ブレーキがかかっているのを確認しましょう。 周囲の人に手などが当たらないか確認しましょう。 転倒や転落等、くれぐれも事故のないように注意しましょう。 スタッフも楽しみましょう。ご利用者様もスタッフと一緒に楽しめるほうが喜ばれます。 デイサービスでのレクリエーションはご利用者様の楽しみの一つ。 デイサービスは、毎日通っている方から週に一日だけのかたもいらっしゃいます。 スタッフやご利用者様とお話するのも楽しみにしていらっしゃる方も多いです。 少しでも多くの笑顔と喜びを引き出し、満足していただけるようにレクリエーションを工夫しましょう。 デイサービスでのレクリエーションまとめ 様々なメリットが得られるレクリエーションを紹介しました。 デイサービスには、さまざまな疾患や病気、身体機能の差があり、平等に全ての人が同じ満足感を得ることは難しいのも事実です。 そんな時は二つのレクリエーションを行うことも対策の一つです。 体を動かすチームと塗り絵など作業を行うチームと別れて行ったり、午前と午後で内容を変えてみるのも方法の一つです。 中には個人で静かに絵を描きたいという方もいらっしゃいます。 無理強いはせず、それぞれのご利用者様のニーズにあった、臨機応変な対応をすることも大事です。 介護現場は人手不足で大変なお仕事だとは思いますが、いくつになっても人間が人間らしく生きるために、楽しみや喜びの多いレクリエーションを行うことは重要です。 スタッフも一社に楽しめるレクリエーションを提供できるように心がけましょう。

  • デイサービスの送迎業務はどんな仕事?仕事で注意する点などを解説!

    街中でデイサービスの送迎車を見かけることはありませんか? デイサービスの送迎の仕事はどんな仕事なのか、と、気になっている方もいるのではないでしょうか?今回はデイサービスの送迎についてお伝えします。 デイサービスとは? デイサービスとは日帰りの介護保険サービスです。 朝、送迎車がお迎えに来て施設で1日過ごし、夕方には送迎車でお家に帰ってきます。 デイサービスの目的は主に食事、入浴、運動です。 デイサービスはご利用される高齢者の方の心身機能を保持または向上することと、ご家族の方の介護負担を軽減することが目的とされています。 ご利用者様が安心してデイサービスに来ていただくためにも、送迎業務は大切な役割になります。 またご利用者様を送迎するだけではなく、ご利用者様やご家族様とコミュニケーションを取ることができる大切な時間です。ご利用者様の近況やご家族様の悩みなどの情報収集もサービスを向上するためには必要になります。 ご利用者様やご家族様と信頼関係を築くことによって、良いサービスを築くことができます。 デイサービスの送迎業務とは? では、デイサービスの送迎の仕事とはどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。 ①デイサービスの送迎業務の仕事 ・朝はご利用者様のご自宅へお迎え、夕方にご利用者様をご自宅へお送りする。・乗車時のご利用者様の介助。・ご自宅へ行った際、ご家族様やご利用者様とのコミュニケーション。・ご利用者様が乗車中、ご利用者様とのコミュニケーション。・送迎車両の車両点検や管理、清掃。・送迎車両の給油。 上記以外にも送迎ルートの作成や送迎車や施設内の清掃をお願いする施設もあります。 業務内容については施設によって異なりますので、具体的にどのような業務内容か事前に確認することが必要です。 ②送迎ドライバーの必要な資格について デイサービスの送迎ドライバーは、普通自動車第一種運転免許が必要となります。 バスなどで送迎を行うデイサービスは、中型や大型自動車免許が必要です。 しかし、デイサービスはバスで送迎することは稀であり、普通自動車第一種運転免許があれば業務を行うことができます。また、デイサービスでの送迎業務は車で送迎するだけではなく、ご利用者様の介護も必要となる場合もあります。 送迎業務は介護の資格がなくても働くことはできますが、ご利用者様が安心してご利用していただくためにもヘルパー2級などの資格を取得することも大切です。 ③送迎業務で介護を行うことがあるのか? デイサービスをご利用されるご利用者様は、ご自身で歩かれる方など自立させている方だけではありません。 お身体の状態によって、歩行時に手引きで介助をすることや車椅子を操作する介助も求められることもあります。 また、ご自宅内でベッドまでの移乗介護を求められるケースもあります。 手引き介助の方法や車椅子の操作を知ることも大切です。 知らない状態で対応すると事故を起こす危険があります。 何も知らされない状態で送迎をお願いすることはありませんが、介助方法について事前に把握をすることは必要です。 ④送迎車はどのような車を運転するのか? デイサービスの送迎車は主に、軽自動車、ワンボックスカー、ハイエースクラスです。 車椅子が乗車できるよう福祉車両になっているため、操作方法を把握することが必要です。 各車両や車種によって取り扱いの方法は違います。 取り扱いを間違えると、ご利用者様が乗り降りする際に、事故の危険もあります。 そのため、正しい使用方法を覚えることは大切です。 ⑤送迎ドライバーの勤務時間について 送迎ドライバーの勤務時間については施設運営時間によって異なりますが、大まかに2種類です。1日勤務の日勤業務とスポット勤務として午前中2時間程度、午後2時間程度の送迎時間の業務があります。 例)1)8時30分〜17時30分の日勤業務。2)8時〜10時、16時〜18時の4時間勤務。 勤務時間が日勤業務として募集しているデイサービスは、送迎業務の他にも業務を求められていますので、事前に業務内容を確認することがおすすめです。 施設によっては午前中のみや午後のみの送迎を募集していることもあります。 募集している勤務の時間帯によっては、本業の空き時間として働くこともできます。 ⑥送迎範囲、どのようなルートで送迎するのか? 送迎範囲は施設によって送迎範囲が異なりますが、主に片道10km圏内(30分以内)の範囲で送迎をします。 原則としてはご自宅と施設間の送迎になります。 送迎につきましては、デイサービスでは1人ずつ送迎する訳ではありません。 車種によりますが、軽自動車では1〜3名のご利用者様の送迎を行います。 またハイエースなどの車両だと、3〜7名のご利用者様の送迎になることも多いです。 デイサービスにお越しになる1日のご利用者様の人数にもよりますが、1日の定員が50名以上のデイサービスだと2便制で送迎をするケースもあります。 送迎ルートは基本的には同じ町内などご利用者様同士のご自宅が近い方を中心に送迎ルートを組みます。デイサービスは毎日見えるご利用者様が固定されているため、送迎ルートも固定されてきます。ただ、新規でご利用者様が増えた際やお休みになった際などで送迎ルートが変更になる時もあります。 事前に余裕を持って送迎ルートを把握することが大切です。 デイサービスの送迎業務の注意点は? [caption id="attachment_891" align="alignnone" width="512"] Check list and marker[/caption] デイサービスの送迎業務として注意する点は下記になります。 1)安全運転で安全安心の送迎をする。 事故を起こさないよう、安全運転することは当たり前です。 しかし送り迎えする際、ご利用者様の自宅に伺う時間帯はスケジュールが決まっています。交通状況やお迎えに行ったご利用者様が準備できていない場合、時間が掛かったなどのトラブルによってスケジュールが乱れてしまうことがあります。 すると、次のご利用者様の自宅に伺うのに間に合わなくなってしまい。焦ってしまうことがあるかもしれません。 特にヘルパーさんのお迎え送り出しでの配置やご家族様が仕事に出かける為、送迎時間を指定されるケースもあります。 ギリギリの時間に出発するのではなく、時間に余裕を持つことが大切です。 また、運転時は急発進や急ブレーキをしないよう安全に運転することも心がけるようにしましょう。特に車椅子で乗車されているご利用者様は、後部座席で乗車している以上に車の揺れや動きを敏感に感じます。 ちょっとした車の揺れでも怖い思いをすることも多いです。 ただ体感しないと恐怖感はわからないこともありますので、実際にご自身で車椅子に乗って車に乗車してみるのもよいでしょう。 送迎車は施設名が入っていることがあり、施設の看板として地域の方にみられています。 法定速度や車線変更、黄色信号での停車など安全に配慮した運転が必要です。 危険な運転をすることによって、施設に対する印象が悪くなります。 もちろん乗車しているご利用者様にも怖い思いをしてしまいます。 運転状況によっては、直接施設へクレームの電話をいただくこともあるので、より慎重な運転を心掛けることが必要です。 2)ご自宅、デイサービスから送迎車までの乗降車時、ご利用者様の転倒に注意する。 ご自身で歩けるご利用者様だからといって、距離感を空けて誘導すると目を離したタイミングで転んでしまう危険があります。ご自宅から送迎車から施設への移動する間は、必ずご利用者様の近くで見守りながら誘導することが大事です。近くで見守りすることによって、ふらついたり転びそうになった時にフォローできる距離感がポイントです。 どんなに自立していてもどこで転ぶのかというリスクはいつもあります。 ご利用者様が安全にデイサービスをご利用していただくためには、転倒に注意することが大切です。 3)福祉車両の使い方を覚える。 福祉車両は、車椅子も乗車できます。 軽自動車なら車椅子1台分、ハイエースなら2台の車椅子が乗車可能です。 安全に車椅子で乗車していただくためにも、使い方を覚えることは必要です。 4)挨拶と身だしなみを忘れずに ご利用者様のご自宅へ送迎する際、ご利用者様やご家族様への挨拶ははっきり元気良く対応することが大切です。 また服装などの身だしなみも清潔感がある姿も大切です。 送迎ドライバーは施設の顔でもあります。 挨拶ができない、暗い表情で対応する、服装が乱れているなどがあると、ご利用者様やご家族様から良くない印象を受けます。 送迎ドライバーの印象が良くないと、施設への印象も悪くなります。 施設の顔として元気良く清潔感ある姿が大切です。 5)送迎時は、運転免許証と携帯電話の所持をする。 当たり前ではありますが、道路交通法では運転時は運転免許証を持っていることが義務付けられています。 また送迎中、ご利用者様の自宅に時間通りに間に合わないことなどトラブルが発生した際に携帯電話を使用することがあります。 送迎に出る前に、運転免許証と携帯電話を所持しているか確認が必要です。 6)前日のアルコールが残っていないか気をつける。 送迎業務をすることによって、前日のアルコールが残っていないか気をつけることが必要です。 ドライバーとして最低限のルールです。 アルコールの分解は体質などから個人差がありますが、一般的に体重60kgの人がビール500mlを飲酒した際、アルコールを分解するには3〜4時間が必要だと言われています。 勤務前日のアルコールの取り方も気をつけないといけませんが、睡眠時間もしっかりとることが大切です。 まとめ いかがでしたでしょうか、デイサービスの送迎業務についてお伝えしました。 ・デイサービスの送迎業務は、ご利用者様の自宅の送り迎えをする仕事である。・普通自動車第一種運転免許が必要である。・福祉車両の使い方を覚える必要がある。・勤務時間は1日勤務やお迎えの朝とお送りの夕の2部制と施設によって異なる。・送迎だけではなく、ご利用者様の介護することも必要である。・送迎車は施設の看板として地域の方にみられているので、いつも以上に安全運転が必要である。・送迎ドライバーは施設の顔でもあるので、挨拶は元気良く、身だしなみは清潔感ある姿が大切である。 最後まで読んでいただきありがとうございます。

  • デイサービスの利用条件とは?介護保険申請の流れやサービス内容についてご紹介

    道を歩いていると、デイサービスの名前がプリントされている車を見ることはありませんか? 自分の親が介護保険サービスを使うことになった時、「デイサービス」を検討することが多いです。 では、デイサービスとはどのような施設なのでしょうか?今回はデイサービスの利用条件やサービス内容、料金についてお伝えします。 デイサービスとは? デイサービスとは日帰りの介護保険サービスです。 朝、送迎車がお迎えに来て施設で過ごし、帰りは送迎車で送ってもらえます。 デイサービスには1日過ごすものと半日過ごすものがあり、1日型は5時間~9時間、半日型は3時間~5時間が一般的です。 デイサービスを利用することで、利用者の方の健康を保つことや、日常の介護をするご家族の身体的、精神的な負担を軽減させることができます。 デイサービスにはリハビリ特化型、認知症対応型、趣味特化型などさまざまな種類があるので、利用者の希望にあったところを選ぶようにしましょう。 デイサービスの利用条件 利用条件は要介護1〜5までの方が利用できるため、事前に介護認定が必要になります。 また、デイサービスは医療行為が原則的に行えないため、医療行為の必要がない人しかりようができません。 また、送迎バスの利用があるため、施設の送迎範囲内に自宅があることが必要です。 介護保険サービスを利用するには 介護保険サービスを利用するには、まず介護認定を受けることが必要です。 介護認定を受けるためには、市区町村役場へ行き介護保険の申請をします。 介護認定は、介護サービスを行う必要はあるのか?1次判定と2次判定の2段階にて判断をします。 1次判定は、職員が自宅を訪問して高齢者の方と家族との聞き取り調査を行います。 主治医の意見書がありましたら一緒に提出します。 後日客観的かつ公平な判定を行うため、コンピューターにて判定を行います。 2次判定は、保健医療福祉の学識経験者5名ほどで判定を行います。 申請してから1ヶ月ほどで認定結果がでます。介護認定された際は、介護保険証が届きます。 ケアマネージャーの決定 デイサービスを利用するためには、ケアマネジャーが専属の担当になってもらうことがおすすめです。 ケアマネジャーを探すには市町村の介護保険課、地域包括支援センターにて相談すると居宅介護支援事業所の紹介をしてくれます。 ケアマネジャーが決まりましたら、ケアマネジャーの紹介を基にデイサービスを決めていきます。 他者との交流を目的にするのか、リハビリを重視するのか、また必要時に夜間帯もお願いできる事業所にするのか、目的に合わせてデイサービスを検討します。 デイサービスのサービス内容 デイサービスのサービス内容は主に、食事、入浴、リハビリが中心となります。 サービス内容はどのような目的があるのかご紹介します。 食事 栄養バランスのある食事を摂ることによって、健康を保持します。 特に独居生活の高齢者の方にとっては在宅ではバランスのある食事を摂れていないことや、食欲不振で栄養がしっかり摂れていないこともあります。 また食事を食べている様子を看護職員や介護職員が観察することによって、嚥下機能の状態を把握することができます。 嚥下機能が低下すると、むせ込みやすくなります。 食物が喉をうまく通らないことで 窒息や誤嚥性肺炎を起こす危険があるので注意が必要です。 食事を摂って栄養バランスを維持するだけではなく、嚥下機能の状態も観察します。 入浴 入浴することによって、清潔を保持し皮膚疾患や感染症を防ぐことができます。 また 自宅で入浴することができない方でも、デイサービスでは介護職員が介助を行いますので、安心して入浴することができます。 また入浴することによって皮膚状態を観察することができるため、皮膚疾患の早期発見にも繋がります。 リハビリ 身体を動かすことにより、運動機能の低下を防ぐことができます。 高齢者は下肢筋力が低下し転倒するケースが増えるものです。 転倒し大腿骨を骨折することにより、歩行ができなくなり車椅子生活となってしまいます。 寝たきり状態になると介護の負担が増してしまうので、リハビリで運動することは自立生活を継続するためにも必要です。 デイサービスの1日の流れ デイサービスの1日の流れは、施設によって異なりますが大まかな流れについてお伝えします。 09:00 ご自宅にお迎え。09:30 施設に到着→手洗いうがい→バイタル測定、朝の会。10:00 入浴やリハビリ、脳トレやプリントで午前の活動。食事前の口腔体操。12:00 昼食。13:00 口腔ケア。14:00 レクリエーション。15:00 おやつの時間。16:30 送迎車に乗り、ご自宅へ。 デイサービスの利用料金 まずは介護保険の負担金額についてご説明します。 介護保険サービスは、介護度によって地域によって介護保険の負担金額が異なります。 また所得によっても介護保険の負担割合が1〜3割と割合が違います。 デイサービスは事業所によって提供時間が異なることから、提供時間と介護度によって下記の表になります。   要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 3〜4時間未満 368 421 477 530 585 4〜5時間未満 386 442 500 557 614 5〜6時間未満 567 670 773 876 979 6〜7時間未満 581 686 792 897 1,003 7〜8時間未満 655 773 896 1,018 1,142 8〜9時間未満 666 787 911 1,036 1,162 ※1単位10円として、介護保険の負担割合1割負担での金額。2021年4月時点での情報です。 例)デイサービスでの介護保険負担割合の金額 要介護1 1割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、655円 要介護1 2割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、1,310円 デイサービスでは、運動やお風呂に入ることによって1回あたり追加の金額が加算されます。下記の表は主な加算です。他にも加算はありますが施設によって、掛かる加算は異なります。 個別機能訓練加算Ⅰイ 56円/回 個別機能訓練加算Ⅰロ 85円/回 入浴介助加算Ⅰ 40円/回 上記の介護保険の負担割合とは、別途で食事代(実費)が発生します。 施設によりますが、食事代は昼食代または昼食代+おやつ代として発生します。 介護保険の負担割合と食事代で、デイサービスが1日どのくらいの金額が発生するかご説明します。 例)要介護1 1割負担の方 7〜8時間未満のデイサービスをご利用。個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用した際の金額。 655円(介護保険の負担金額)+96円(個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用)+850円(昼食700円+おやつ150円)=1,601円/1日となります。 介護度や提供時間、加算、食事代と施設によって違うため、詳しい料金につきましては施設に確認することがおすすめです。 デイサービスのメリット、デメリット デイサービスにはメリットだけでなくデメリットも存在します。 その両方をよく考えたうえで利用するかどうかの検討をするようにしましょう。 デイサービスのメリット ・他者との交流によって認知症予防に繋がります。 ・リハビリやレクリエーションを行うことにより、身体機能の維持や向上に繋がります。 ・バランスの良い食事を摂ることができます。食べることが楽しみになります。 ・入浴することによって、清潔を保持することができます。 ・デイサービスでバイタル測定など、健康管理をすることにより健康状態を把握することができます。 デイサービスのデメリット ・他者と交流することに対して、ストレスを感じることがあります。 ・費用面で負担を感じることがあります。 デイケアとの違い デイサービスと似たようなサービスにデイケアがあります。 デイケアは医師の指示のもとでリハビリがおこなわれる施設です。 師が常駐しており、医療ケアや専門的なリハビリが行われます。 費用はデイケアのほうが高額になる傾向が高いです。 まとめ いかがでしたでしょうか。 デイサービスの利用条件とサービス内容についてお伝えしました。 ・デイサービスを利用するには、まず介護保険の申請が必要である。 ・デイサービスの利用条件は、要介護1〜5までの方である。 ・デイサービスの利用は、高齢者の方の健康を保持または向上させ、自立した生活を継続するためである。 ・デイサービスの利用は、家族の負担が軽減し在宅での介護を継続できるためである。 ・時間帯や利用料金は、施設によって異なるものである。 ・高齢になっても健康的に自立した生活を送るためには、デイサービスが必要である。 最後まで読んでいただきありがとうございます

  • 求人票に「未経験可・無資格可」の割合が大幅増~「みんなの介護」が求人状況レポートを公表

    老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(東京都渋谷区)は、「みんなの介護求人」のデータにある介護職とヘルパーの求人票から、「未経験可・無資格可」としている求人の割合を調査したレポートを公表しました。それによると、2022年は求人割合全体の6割を超え、2年前の調査と比べて大幅に増加していることが分かりました。 「みんなの介護求人」が保有する2020年と2022年のそれぞれ5月1日時点の求人票を比較したもので、「未経験かつ無資格可」とした求人票は、2020年が48%と半数以下だったのに対し、2022年は61%と13ポイントも上昇したといいます。 厚生労働省が5月に開いた社会保障審議会介護保険部会での報告によると、2020年度の介護職員の有効求人倍率がヘルパーで14・92倍、施設職員でも3・90倍と、非常に高い水準となっています。これらの職業は、長期的に見ても有効求人倍率の上昇率が高いとされています。 また、団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」が、介護業界にも影響を及ぼします。厚生労働省の報道発表資料によると、団塊の世代が後期高齢者となる2025年度には約243万人の介護職員が必要だとされていますが、現状では約37万人が不足するといわれています。こうした背景もあり、「介護業界は、未経験かつ無資格者の求人割合を増やす求人施策をとっているのでは」と同社では分析しています。 また、増加の要因として未経験者でも比較的着手しやすい業務があることも挙げています。例えば、生活援助業務(利用者に直接は触れられないが、資格保有者のサポートなら可)、送迎(職員・利用者)、事務作業などがあります。 同社は「適所に人材が補充されれば、現職員の不満解消にもつながります。未経験・無資格者への積極求人を推進する『介護モデル』が、人材不足の一つの解決策になり得るようです」とレポートをまとめています。(株式会社クーリエのプレスリリースより)

  • 認知症アドバイザー協会がリニューアルスタート~動画学習教材オンライン化など

    認知症予防を推進する目的で、認知症アドバイザーの運営事業を手掛ける株式会社ダイナブライト(東京都港区)は、認知症アドバイザー協会(JNDA)を2022年5月からリニューアルスタートしました。 認知症アドバイザーは、日本における脳科学の第一人者である京都大学名誉教授の久保田 競さんが監修し、誕生した権威のある資格です。2021年にダイナブライトが事業譲渡を受け、学習テキストの改訂や動画学習教材のオンライン化など、いつでもどこでも学習できるよう利便性を向上させ、全面リニューアルしました。 認知症アドバイザーを必要とする背景として、認知症患者の増加を挙げています。同協会によると、介護が必要となった主な原因の第1位が認知症で、現在の認知症患者数は約602万人、65歳以上の6人に1人が認知症を発症しているといいます。2025年には約700万人となり5人に1人になると見込まれているそうです。 認知症患者本人の資産凍結など経済的な問題も指摘される中で、認知症アドバイザーの役割は、認知症や認知症予防についての正しい知識を普及し、認知症の発症を抑制したり、進行を遅らせたりすることを目的とし、患者や家族にアドバイスが行える資格として位置付けています。 認知症アドバイザーの資格は、医療や介護に携わる人だけでなく、日頃から人にアドバイスをすることが多い保険担当者や士業、トレーナーといった職種の人が資格取得してもらうことで、「問題解決や深い信頼関係の構築に役立つ」と同協会では考えています。 同協会サイト内の代表挨拶で、廣瀬豪輝代表取締役は「認知症の発症を抑制し、また認知症の進行を遅らせることで1人でも多くの笑顔をつくりだして日本の社会問題の解決を担います」としています。資格取得方法などの詳細はサイトをご覧ください。認知症アドバイザー協会:https://jndad.jp/(株式会社ダイナブライトのプレスリリースより)

  • 介護や医療経営に携わる人向けに「LINE WORKS 2022夏 介護・医療の新常識 学びウィーク」を開催

    楽しい職場づくりをサポートするコミュニケーションツール「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパン株式会社(東京都渋谷区)は、介護や医療経営に携わる人向けの期間限定オンライン教室「LINE WORKS 2022夏 介護・医療の新常識 学びウィーク」を、7月から8月にかけて開催します。 2024年の介護と医療のダブル報酬改定を見据え、ICT(情報通信技術を活用したコミュニケーション)の導入やBCP(業務継続計画)義務化対策など、介護や医療業界を取り巻くさまざまな課題に対し、「今すべきことは何なのか」について、有識者や先進的な取り組みを行うユーザーがオンラインで講演します。 テーマには①介護経営のヒント②介護現場から学ぶ③医療現場の働き方改革④LINE WORKSをはじめる・活用する、の四つを用意。BCP作成のポイント、ハラスメント対策、LINE WORKS導入のコツなど、介護・医療の事業経営に役立つ多岐にわたるプログラムを用意します。 同社では、「これからの介護・医療現場のあり方、必要な視点について知りたい」「サービスの質向上にきちんとつながるICT導入のコツを学びたい」「現場での情報共有、連携をより良くするための方法や成功事例を知りたい」といった人に、参加をお勧めしたいとしています。 開催日時は、第1期が7月13日(水)から24日(日)まで、第2期が7月29日(金)から8月7日(日)まで。参加費は無料ですが、専用ページからの視聴となるため、事前の申し込みが必要です。詳細については、ワークスモバイルジャパンの特設サイトをご覧ください。 特設サイト:https://pages.worksmobile.com/kaigoweek_lineworks.html(ワークスモバイルジャパン株式会社のプレスリリースより)

  • デイサービスってどんなところ?役割やサービス内容について解説!

    デイサービスは介護保険で利用できる施設です。「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。 デイサービスとは デイサービスは、利用者が可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように、日常介護や機能訓練などを受けることができる日帰りのサービスです。 心身機能の維持や家族の介護負担の軽減としての側面もあります。 集団でサービス提供されるため、利用者同士の交流もあり、引きこもりや孤独感の解消にもつながります。 デイサービスはどのような人が利用できるのか? 介護保険の要支援・要介護認定を受けている人なら利用が可能です。 残念ながら65歳以上のお年寄りであっても「足や腰が弱ってきた」「話し相手が欲しい」だけでは、利用することができません。 デイサービスは介護保険サービスで言われる「通所介護」になります。 介護保険の要介護認定を受ける必要があります。 要介護認定は、居住している市町村の介護保険窓口で相談が可能です。 認定結果がわかるまでに数週間かかるため、介護保険を利用したい場合は、早めに相談することをお勧めします。 厚生労働省の「2019年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、デイサービスは全国に24,035事業所あると発表されています。 事業所によっては要支援の認定を受けた人を対象にしている介護予防事業のサービスを提供していないところがあります。 要支援の場合は、介護予防事業を行っているのか確認が必要です。 デイサービスは介護保険で利用できる施設です。 「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。 ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。 デイサービスのサービス内容 デイサービスは、「送迎」「食事」「入浴」「機能訓練」「レクリエーション」が主なサービス内容になります。 ・送迎 自宅から事業所まで車での送迎があります。 利用される人によって歩行が難しく、車イスでの移動が必要な人、足があがらず、跨ぐことができない人などさまざまです。 送迎の車は、普通の自動車以外に車イスのまま乗ることができるリフト付車両を利用するなど、事業所によって利用に合わせた送迎を行っています。 ・食事 短時間利用のデイサービスでは提供されないことが多いですが、1日利用する場合、食事の提供があります。 食事を楽しみにしている人は多いです。 普通食以外に利用される人の飲み込みの状態に合わせて、刻み食やミキサー食の提供、介助が必要な方への食事介助など、個別対応が可能です。 ・入浴 利用される人の身体機能に合わせた入浴支援が行われています。 事業所によって浴槽はさまざまです。自宅のような個人浴槽のところ、大浴場、また座ったまま入れるような機械を利用した浴槽があるなど、事業所ごとの特徴があります。 入浴介助は自宅では困難な方も多いです。 浴槽の設備は、事業所を選ぶポイントになります。 どのような入浴方法があるのか設備を確認し、希望に沿った事業所を選ぶことが大切です。 ・機能訓練 機能訓練指導員により提供される生活の中での機能訓練です。 集団の体操に参加する、起居動作の練習など事業所によって取り組みは異なります。 利用される人にとって必要な生活リハビリを行い、機能維持や獲得を目指しています。 ・レクリエーション 個人や集団などいろいろな組み合わせで余暇活動として提供されています。 レクリエーションは、楽しみを通じて認知や身体機能の維持、他の人との関わりなどが目的です。 作品作り、カラオケ、風船バレーなど行われています。 また男性利用者が多い事業所では、マージャンやパチンコ、女性利用者が多い事業所ではメイク教室といったユニークな取り組みをしているところもあります。 デイサービスで働く職種 複数の職種が働き、デイサービスでの介護を支えています。 ・管理者 事業所を管理する者になります。 介護職員など他の職種と兼務することが可能です。 事業所全体の運営を担っています。 ・生活相談員 生活相談員は事業所の最初の窓口となり、サービス内容の説明や手続き、契約などを行います。 利用される人や家族の相談に対応する、介護支援専門員との連絡調整などが主な役割です。 ・介護職員 利用される人の入浴、排せつ、食事など日常介助が主な仕事内容になります。 日常の介護以外に、レクリエーションの企画、機能訓練の補助、送迎業務なども行っています。 ・看護職員 利用される人の健康管理を行っています。 事業所の規模によっても異なりますが、基本は1人以上の配置があります。 日々は介護職員と一緒に日常介助を行う他、健康管理や内服管理以外に、医療処置や健康相談なども行っています。 事業所によって異なりますが、介護職員と同様に、送迎業務に入ることもあります。 ・機能訓練指導員 機能訓練指導員は、誰でもできるわけではなく、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師など資格が必要になります。 リハビリ計画書の作成、実施、リハビリに関する指導や自宅環境の相談、助言なども行っています。 デイサービスの役割 デイサービスで求められる役割は以下のことがあげられます。 ・入浴、排泄、食事など日常生活における介助 日常介護の提供です。 介護の状態によって自分の身のまわりことに介護が必要な人が大勢います。 要支援・要介護認定を受けている人は大なり小なり介助が必要です。 特に入浴は自宅で大変な介助となっています。 歩行が難しい人の場合、自宅の浴槽につかることは容易ではありません。 デイサービスでは、事業所によって専用の車イスや浴槽などがあり、安心して入浴することが可能です。 その人にとって必要な日常介助の提供をしています。 ・生活の中での機能訓練 利用される人の身体状況や精神状況によって内容は異なりますが、自立を支援するための生活機能訓練が行われています。 機能訓練の計画に沿って、体操や個別の歩行練習、器具を利用した体力づくりなど提供されています。 ・社会参加 利用される人の中には自分では外出できない人も多いです。 デイサービスに参加することで自宅にこもりきりにならずに過ごすことができます。 またデイサービス内でレクリエーションなどを通じて他者と関わりを持つことが可能です。 デイサービスを利用は社会参加のきっかけになります。 ・介護者の介護負担軽減 利用者がデイサービスを利用することによって介護をしている家族が休息を取ることができます。 毎日の介護は家族であっても負担が大きい仕事です。 介護者も自由な時間を持つことで、心身ともにリフレッシュできます。 また自宅では負担の大きい入浴などの支援が受けられ、負担軽減につながります。 デイサービスとデイケアの違い [caption id="attachment_2017" align="alignnone" width="512"] Asian caregiver and a senior woman at the room[/caption] 介護保険では、デイサービスは「通所介護」、デイケアは「通所リハビリテーション」と言われています。 デイサービスの目的は、「利用される人が自宅で自立した生活が送れるように支援」です。 一方、デイケアの目的は、「身体機能の回復や維持、機能の向上、認知機能の改善」です。 そのため、デイサービスは介護を主にサービスを提供しているのに対して、デイケアは、リハビリテーションを主にサービス提供を行っています。 デイサービスでは機能訓練指導員としているのに対して、デイケアではリハビリ専門職の配置が必須となっています。 最近では、機能訓練のニーズが高まり、デイサービスもリハビリに特化したものが増えてきました。 しかし、医療職員の配置はデイケアのほうが多いです。 利用するにあたって何がやりたいか、ご家族の希望などに沿ってデイサービス、デイケアを選ぶ必要があります。 まとめ ・デイサービスは介護保険で利用できる通いの施設である・利用するにあたっては介護保険の要支援、要介護認定を受ける必要がある・デイサービスでは日常介護を受けることができる・自分に合った機能訓練を行うことが可能である・デイサービスへ通うことによって社会参加に繋がる・介護者の介護負担の軽減も担っている・デイサービス利用にあたってメリットとデメリットがある・デイサービスの役割や特徴を知り、利用するのがおすすめ 最後までお読みいただきありがとうございます。

  • 入居検討者の約半数が認知症の症状があると回答し、認知症ケアを幅広く求める~「みんなの介護」アンケート調査より

    老人ホーム検索サイト「みんなの介護」を運営する株式会社クーリエ(東京都渋谷区)が、5月に実施した介護施設に入居を検討している人へのアンケート調査で、回答者の半数近くが認知症の症状があると答えていることが分かりました。 このアンケートは、「みんなの介護」を経由した施設見学者を対象にインターネットで実施し、認知症の度合いのほか、介護施設に対する認知症ケアについて尋ねたものです。認知症の度合いは自己申告で、「軽度」「中程度」「重度」のいずれかを回答しているものを「認知症の状態にある」としています。 アンケートの回答者のうち、「軽度」が31・5%、「中程度」が13・9%。「重度」が2・2%で、「認知症の状態にある」とした回答者は47・6%となりました。一方、「なし」と答えた回答者は39・7%、「不明」が12・6%でした。 同社によると、「みんなの介護」に掲載している約7割の施設が認知症相談可としていますが、認知症重度対応可は大幅に減少するそうです。病状別では、最も多いアルツハイマー型認知症は受け入れ可としている割合が比較的多いですが、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症の受け入れは少ないといいます。 アンケート結果をもとに、同社では「入居検討者が気にしている認知症ケアに関する4つのポイント」をまとめています。そのポイントは①提携医院との連携が取れているか②スタッフの専門知識・理解度は高いか③リハビリ・予防プログラムは充実しているか④スタッフの配置やケアは適切か、だそうです。 ポイントから見てとれるのは、認知症の程度や進行に対応できる施設であるかどうかという点とともに、スタッフの認知症への理解や介護経験の有無、認知症予防プログラムの施設独自の取り組みなど、入居検討者が幅広く求めていることが分かります。(株式会社クーリエのプレスリリースより)

  • デイサービスで人気のレクリエーション7選!座っていても道具がなくても楽しいレクアイデア集!

    デイサービスには、一日のスケジュールの中にレクリエーションが組み込まれています。 レクリエーションは、ご利用者様の楽しみの一つでもあります。 また、身体機能の維持向上や認知症予防、QOL(生活の質)の向上、ストレス発散や精神安定など、さまざま効果が期待されるものです。今回はデイサービスでよく実施されるレクリエーションを紹介いたします。 デイサービスでのレクリエーション準備 まずは挨拶をしましょう。 声を出すことで意欲向上を測れ、やる気アップにつながります。そしてその日に行うレクリエーションの説明をしましょう。 内容によって、参加するかしないかを決められる方もいらっしゃいます。 急にレクリエーションを始めてしまうと、けがや事故につながりかねません。 ゆっくりと深呼吸をして、準備体操をしましょう。 また、朝のバイタルが安定しない方など、健康状態も把握しておきましょう。 デイサービスでのレクリエーション掴み! レクリエーションでいまいち盛り上がらなかったり、途中で席をたたれたりされることのないよう『心をつかむ』事ができると、ご利用者様もスタッフも楽しくレクリエーションに入ることができます。 笑いを取りに行く!という強者スタッフさんもいらっしゃいますが、写真を見ていただいたり(最近いった場所や、赤ちゃんや子供の写真季節の風景やおいしそうな食べ物等)すると場が和み緊張感が解けリラックス出来た状態でレクリエーションに入ることができるのでおすすめです。 アイスブレイクともいいます。 楽しい雰囲気作りも心がけましょう。 デイサービスでの定番レクリエーション7選 ここではデーサービスで良く行われるレクリエーションを7選ご紹介します。 ①お手玉入れ 中心に置いた箱の周りを円で囲むようにみんなで座り、制限時間内に多く入ったチームの勝ちです。運動会の玉入れと同じ要領です。 ②歌 歌詞カードをあらかじめ作成して高齢者に人気の歌をながしてみんなで歌います。 カラオケとは違い、一人で歌うのは苦手な方や、歌うより聞きたい方、意思疎通の測れない方でも参加できます。 ③カラオケ デイサービスにマイクは結構な確率であると思います。 テレビにつないで出来るので準備もさほどいりません。 ④風船バレー 椅子に座っていても出来る高さにネットをかけ、チーム対抗で戦います。 チーム戦にすることでやる気が出ます。 ネットがない場合は床に線があるだけでもいいです。 ⑤紐通しリレー やわらかい紐に飾りつけしたトイレットペーパーの芯を用意し、対面でチームが向かい合って横に並び、横一列に長い一本の紐を伸ばします。 先頭の人がトイレットペーパーの芯をいれ、隣の人に渡します。 先に最後の人までトイレットペーパーの芯を通して運べたチームの勝ちです。 対面に相手チームの進行状況が見えるため、とても白熱した戦いになります。 ⑥棒体操 棒の代わりにタオルでもかまいません。 スタッフの体操を見ながら真似して背中や方、普段使わない筋肉も伸ばしていきましょう。 ⑦リズム体操 音楽に合わせてリズミカルに体操をします。 デイサービスによっては曲を決めてオリジナルの体操を行っているところもあります。 オリジナルの振り付けをスタッフやご利用者様で考えながら作るのも楽しみの一つになりそうです。 デイサービスでの道具を使わないレクリエーション ほんの数分の空き時間でも、レクリエーションはできます。 集団のみではなく個人で出来る楽しいレクリエーションも沢山あります。 ①パタカラ体操 『パタカラ』をつかって発声練習をします。 食事前に行うと唾液分泌を良くし、飲み込む力の弱い高齢者の誤嚥を防ぐ効果もあります。 また、発声の練習にもなります。 ②ハンドマッサージ 手にはたくさんのツボがあります。ツボを刺激することで 感覚を養ったり、リラックス効果などを得られスタッフとのコミュニケーションにもなったり、ゆっくり話す機会を作ることもでき、ご利用者様に安心感を持っていただけます。 普段聞けない話が聞けたりするので、スタッフとの信頼関係も築く事ができます。 ③なぞなぞ 考えることで、認知症予防にもつながります。 解けた時の達成感はやる気にもなることでしょう。 ④チーム対抗ジェスチャーゲーム お題を先頭のご利用者様に伝え最後のご利用者様までジェスチャーのみで伝えていき、最後にお互いで答え合わせをします。 間にスタッフも入ることで更に盛り上がります。 一人一人伝えていくので、肩をたたかれるまでは各自後ろを向いて待ちます。 座って出来るレクリエーション 利用者の方には椅子から立ちああることが難しい方も多くいらっしゃいます。 そのため、椅子に座ったままできるレクリエーションも用意しておくようにしましょう。 ①体操 高齢者向けの体操は基本的にゆっくりなので足踏みなども座ったまま行える体操がよいでしょう。 ラジオ体操座ったまま行うことが可能ですし、インターネットで調べれば座ったままできる体操を数多く見つけることができます。 ②ボウリング 椅子に座ったままボールを転がします。 対応戦にすると盛り上がるかもしれません。 ③折り紙 出来たら作品として飾ることも出来ます。 ピョンピョン跳ねるカエルを折って誰が一番遠くに跳ねるか競うことも面白いのではないでしょうか。 ④じゃんけん大会 スタッフが前にたち、全員でじゃんけんをします。 勝った人だけ残りまたじゃんけんを繰り返して最後まで勝ち残った人が優勝です。 ⑤おはじき ご利用者様が懐かしがられますし、認知症療法にもなります。 その他にも昔懐かしい遊びをとりいれてみるのもよいでしょう。 ⑥トランプ スタッフも入って、ババ抜きや七並べを楽しみます。 新しくわかりやすいトランプゲームを教えてあげるのもよいでしょう。 ⑦塗り絵 季節の塗り絵をし、完成品は飾ったり持って帰ってご家族様に見せると喜ばれます。 また、作品として展示するのもご利用者様のやる気につながります。 ホワイトボードでレクリエーション 頭を使って脳トレをしよう!ホワイトボードを使って、計算式を書いて答えてもらいます。 難しい漢字を書いて答えてもらうことも脳の活性化になります。 魚の漢字や、花の漢字は頭を使って想像力も必要とするのでお勧めです。 (例・紫陽花→アジサイ。 海月→クラゲ。 海驢→あしか など また、47都道府県を出し合ったりするのも人気です。 レクリエーションのメリット デイサービスでレクリエーションをすることには数々のメリットがあります。 ▶脳が活性化され、認知症予防にも 考えたり、笑ったり、体を動かしたり、懐かしんだりとレクリエーションを行うことで認知症予防につながります。 特に回想法といって、昔を懐かしむ事で脳内の記憶を呼び覚まし認知症予防や進行防止につながるとされています。 積極的に参加しましょう。 ▶身体機能(ADI)の向上。維持。 高齢者の方は、何もしないと身体機能が著しく低下し、寝たきりや歩行困難等生活に支障をきたす場合も少なくありません。 レクリエーションに関わらずどんなこともご自分でしていただく事が大切です。 レクリエーションを通して筋肉や脳に刺激を送り、体を動かすことを積極的に行うことで、身体機能の維持・向上を測りご利用者様の生活を守ることにもつながります。 ▶生活の質(QOI)が高くなる レクリエーションを通して、『楽しみ』や『喜び』を引き出すことで笑顔になり、人間らしく生きる幸せを感じられることにより、生活の質(QOL)を向上させます。 人はこのような事を感じなくなると、生活の質が落ち、何事にも喜べなくなり、うつ病などの精神疾患や、認知症を引き起こす原因にもなりかねません。 生き生きと生きること。笑顔になることを引き出せるようなレクリエーションを心がけましょう。 ▶コミュニケーションの場となり、精神面での安定をはかれる 人と話したり、笑ったり、理解してもらったり、達成感を味わったりすることで社会とのつながりを持て、孤独感が軽減し、ストレスの発散にもなり精神の安定にもつながります。 ご近所さんとの付き合いも年々減ってしまっているので、デイサービスに来る時しか人と話さないご利用者様も増えてきています。 また核家族が主流となり、独居生活の方も多くいらっしゃいます。 話すだけでなく手を握ったり、目をしっかり見つめたり一歩踏み込んだコミュニケーションも大切になります。 レクリエーションを行う際の注意点 ご利用者様一人一人の性格や身体機能、認知症や麻痺の有無等はあらかじめ把握しておきましょう。 自尊心を傷つけたり、不快にさせることのないように配慮しましょう。 大きな声ではきはきとしゃべりましょう。 車いす上でレクリエーションに参加する場合は、必ずフットレストを下げ両方の足の裏が床につけ、ブレーキがかかっているのを確認しましょう。 周囲の人に手などが当たらないか確認しましょう。 転倒や転落等、くれぐれも事故のないように注意しましょう。 スタッフも楽しみましょう。ご利用者様もスタッフと一緒に楽しめるほうが喜ばれます。 デイサービスでのレクリエーションはご利用者様の楽しみの一つ。 デイサービスは、毎日通っている方から週に一日だけのかたもいらっしゃいます。 スタッフやご利用者様とお話するのも楽しみにしていらっしゃる方も多いです。 少しでも多くの笑顔と喜びを引き出し、満足していただけるようにレクリエーションを工夫しましょう。 デイサービスでのレクリエーションまとめ 様々なメリットが得られるレクリエーションを紹介しました。 デイサービスには、さまざまな疾患や病気、身体機能の差があり、平等に全ての人が同じ満足感を得ることは難しいのも事実です。 そんな時は二つのレクリエーションを行うことも対策の一つです。 体を動かすチームと塗り絵など作業を行うチームと別れて行ったり、午前と午後で内容を変えてみるのも方法の一つです。 中には個人で静かに絵を描きたいという方もいらっしゃいます。 無理強いはせず、それぞれのご利用者様のニーズにあった、臨機応変な対応をすることも大事です。 介護現場は人手不足で大変なお仕事だとは思いますが、いくつになっても人間が人間らしく生きるために、楽しみや喜びの多いレクリエーションを行うことは重要です。 スタッフも一社に楽しめるレクリエーションを提供できるように心がけましょう。

  • デイサービスの送迎業務はどんな仕事?仕事で注意する点などを解説!

    街中でデイサービスの送迎車を見かけることはありませんか? デイサービスの送迎の仕事はどんな仕事なのか、と、気になっている方もいるのではないでしょうか?今回はデイサービスの送迎についてお伝えします。 デイサービスとは? デイサービスとは日帰りの介護保険サービスです。 朝、送迎車がお迎えに来て施設で1日過ごし、夕方には送迎車でお家に帰ってきます。 デイサービスの目的は主に食事、入浴、運動です。 デイサービスはご利用される高齢者の方の心身機能を保持または向上することと、ご家族の方の介護負担を軽減することが目的とされています。 ご利用者様が安心してデイサービスに来ていただくためにも、送迎業務は大切な役割になります。 またご利用者様を送迎するだけではなく、ご利用者様やご家族様とコミュニケーションを取ることができる大切な時間です。ご利用者様の近況やご家族様の悩みなどの情報収集もサービスを向上するためには必要になります。 ご利用者様やご家族様と信頼関係を築くことによって、良いサービスを築くことができます。 デイサービスの送迎業務とは? では、デイサービスの送迎の仕事とはどのようなものなのか、詳しくご紹介していきます。 ①デイサービスの送迎業務の仕事 ・朝はご利用者様のご自宅へお迎え、夕方にご利用者様をご自宅へお送りする。・乗車時のご利用者様の介助。・ご自宅へ行った際、ご家族様やご利用者様とのコミュニケーション。・ご利用者様が乗車中、ご利用者様とのコミュニケーション。・送迎車両の車両点検や管理、清掃。・送迎車両の給油。 上記以外にも送迎ルートの作成や送迎車や施設内の清掃をお願いする施設もあります。 業務内容については施設によって異なりますので、具体的にどのような業務内容か事前に確認することが必要です。 ②送迎ドライバーの必要な資格について デイサービスの送迎ドライバーは、普通自動車第一種運転免許が必要となります。 バスなどで送迎を行うデイサービスは、中型や大型自動車免許が必要です。 しかし、デイサービスはバスで送迎することは稀であり、普通自動車第一種運転免許があれば業務を行うことができます。また、デイサービスでの送迎業務は車で送迎するだけではなく、ご利用者様の介護も必要となる場合もあります。 送迎業務は介護の資格がなくても働くことはできますが、ご利用者様が安心してご利用していただくためにもヘルパー2級などの資格を取得することも大切です。 ③送迎業務で介護を行うことがあるのか? デイサービスをご利用されるご利用者様は、ご自身で歩かれる方など自立させている方だけではありません。 お身体の状態によって、歩行時に手引きで介助をすることや車椅子を操作する介助も求められることもあります。 また、ご自宅内でベッドまでの移乗介護を求められるケースもあります。 手引き介助の方法や車椅子の操作を知ることも大切です。 知らない状態で対応すると事故を起こす危険があります。 何も知らされない状態で送迎をお願いすることはありませんが、介助方法について事前に把握をすることは必要です。 ④送迎車はどのような車を運転するのか? デイサービスの送迎車は主に、軽自動車、ワンボックスカー、ハイエースクラスです。 車椅子が乗車できるよう福祉車両になっているため、操作方法を把握することが必要です。 各車両や車種によって取り扱いの方法は違います。 取り扱いを間違えると、ご利用者様が乗り降りする際に、事故の危険もあります。 そのため、正しい使用方法を覚えることは大切です。 ⑤送迎ドライバーの勤務時間について 送迎ドライバーの勤務時間については施設運営時間によって異なりますが、大まかに2種類です。1日勤務の日勤業務とスポット勤務として午前中2時間程度、午後2時間程度の送迎時間の業務があります。 例)1)8時30分〜17時30分の日勤業務。2)8時〜10時、16時〜18時の4時間勤務。 勤務時間が日勤業務として募集しているデイサービスは、送迎業務の他にも業務を求められていますので、事前に業務内容を確認することがおすすめです。 施設によっては午前中のみや午後のみの送迎を募集していることもあります。 募集している勤務の時間帯によっては、本業の空き時間として働くこともできます。 ⑥送迎範囲、どのようなルートで送迎するのか? 送迎範囲は施設によって送迎範囲が異なりますが、主に片道10km圏内(30分以内)の範囲で送迎をします。 原則としてはご自宅と施設間の送迎になります。 送迎につきましては、デイサービスでは1人ずつ送迎する訳ではありません。 車種によりますが、軽自動車では1〜3名のご利用者様の送迎を行います。 またハイエースなどの車両だと、3〜7名のご利用者様の送迎になることも多いです。 デイサービスにお越しになる1日のご利用者様の人数にもよりますが、1日の定員が50名以上のデイサービスだと2便制で送迎をするケースもあります。 送迎ルートは基本的には同じ町内などご利用者様同士のご自宅が近い方を中心に送迎ルートを組みます。デイサービスは毎日見えるご利用者様が固定されているため、送迎ルートも固定されてきます。ただ、新規でご利用者様が増えた際やお休みになった際などで送迎ルートが変更になる時もあります。 事前に余裕を持って送迎ルートを把握することが大切です。 デイサービスの送迎業務の注意点は? [caption id="attachment_891" align="alignnone" width="512"] Check list and marker[/caption] デイサービスの送迎業務として注意する点は下記になります。 1)安全運転で安全安心の送迎をする。 事故を起こさないよう、安全運転することは当たり前です。 しかし送り迎えする際、ご利用者様の自宅に伺う時間帯はスケジュールが決まっています。交通状況やお迎えに行ったご利用者様が準備できていない場合、時間が掛かったなどのトラブルによってスケジュールが乱れてしまうことがあります。 すると、次のご利用者様の自宅に伺うのに間に合わなくなってしまい。焦ってしまうことがあるかもしれません。 特にヘルパーさんのお迎え送り出しでの配置やご家族様が仕事に出かける為、送迎時間を指定されるケースもあります。 ギリギリの時間に出発するのではなく、時間に余裕を持つことが大切です。 また、運転時は急発進や急ブレーキをしないよう安全に運転することも心がけるようにしましょう。特に車椅子で乗車されているご利用者様は、後部座席で乗車している以上に車の揺れや動きを敏感に感じます。 ちょっとした車の揺れでも怖い思いをすることも多いです。 ただ体感しないと恐怖感はわからないこともありますので、実際にご自身で車椅子に乗って車に乗車してみるのもよいでしょう。 送迎車は施設名が入っていることがあり、施設の看板として地域の方にみられています。 法定速度や車線変更、黄色信号での停車など安全に配慮した運転が必要です。 危険な運転をすることによって、施設に対する印象が悪くなります。 もちろん乗車しているご利用者様にも怖い思いをしてしまいます。 運転状況によっては、直接施設へクレームの電話をいただくこともあるので、より慎重な運転を心掛けることが必要です。 2)ご自宅、デイサービスから送迎車までの乗降車時、ご利用者様の転倒に注意する。 ご自身で歩けるご利用者様だからといって、距離感を空けて誘導すると目を離したタイミングで転んでしまう危険があります。ご自宅から送迎車から施設への移動する間は、必ずご利用者様の近くで見守りながら誘導することが大事です。近くで見守りすることによって、ふらついたり転びそうになった時にフォローできる距離感がポイントです。 どんなに自立していてもどこで転ぶのかというリスクはいつもあります。 ご利用者様が安全にデイサービスをご利用していただくためには、転倒に注意することが大切です。 3)福祉車両の使い方を覚える。 福祉車両は、車椅子も乗車できます。 軽自動車なら車椅子1台分、ハイエースなら2台の車椅子が乗車可能です。 安全に車椅子で乗車していただくためにも、使い方を覚えることは必要です。 4)挨拶と身だしなみを忘れずに ご利用者様のご自宅へ送迎する際、ご利用者様やご家族様への挨拶ははっきり元気良く対応することが大切です。 また服装などの身だしなみも清潔感がある姿も大切です。 送迎ドライバーは施設の顔でもあります。 挨拶ができない、暗い表情で対応する、服装が乱れているなどがあると、ご利用者様やご家族様から良くない印象を受けます。 送迎ドライバーの印象が良くないと、施設への印象も悪くなります。 施設の顔として元気良く清潔感ある姿が大切です。 5)送迎時は、運転免許証と携帯電話の所持をする。 当たり前ではありますが、道路交通法では運転時は運転免許証を持っていることが義務付けられています。 また送迎中、ご利用者様の自宅に時間通りに間に合わないことなどトラブルが発生した際に携帯電話を使用することがあります。 送迎に出る前に、運転免許証と携帯電話を所持しているか確認が必要です。 6)前日のアルコールが残っていないか気をつける。 送迎業務をすることによって、前日のアルコールが残っていないか気をつけることが必要です。 ドライバーとして最低限のルールです。 アルコールの分解は体質などから個人差がありますが、一般的に体重60kgの人がビール500mlを飲酒した際、アルコールを分解するには3〜4時間が必要だと言われています。 勤務前日のアルコールの取り方も気をつけないといけませんが、睡眠時間もしっかりとることが大切です。 まとめ いかがでしたでしょうか、デイサービスの送迎業務についてお伝えしました。 ・デイサービスの送迎業務は、ご利用者様の自宅の送り迎えをする仕事である。・普通自動車第一種運転免許が必要である。・福祉車両の使い方を覚える必要がある。・勤務時間は1日勤務やお迎えの朝とお送りの夕の2部制と施設によって異なる。・送迎だけではなく、ご利用者様の介護することも必要である。・送迎車は施設の看板として地域の方にみられているので、いつも以上に安全運転が必要である。・送迎ドライバーは施設の顔でもあるので、挨拶は元気良く、身だしなみは清潔感ある姿が大切である。 最後まで読んでいただきありがとうございます。

  • デイサービスの利用条件とは?介護保険申請の流れやサービス内容についてご紹介

    道を歩いていると、デイサービスの名前がプリントされている車を見ることはありませんか? 自分の親が介護保険サービスを使うことになった時、「デイサービス」を検討することが多いです。 では、デイサービスとはどのような施設なのでしょうか?今回はデイサービスの利用条件やサービス内容、料金についてお伝えします。 デイサービスとは? デイサービスとは日帰りの介護保険サービスです。 朝、送迎車がお迎えに来て施設で過ごし、帰りは送迎車で送ってもらえます。 デイサービスには1日過ごすものと半日過ごすものがあり、1日型は5時間~9時間、半日型は3時間~5時間が一般的です。 デイサービスを利用することで、利用者の方の健康を保つことや、日常の介護をするご家族の身体的、精神的な負担を軽減させることができます。 デイサービスにはリハビリ特化型、認知症対応型、趣味特化型などさまざまな種類があるので、利用者の希望にあったところを選ぶようにしましょう。 デイサービスの利用条件 利用条件は要介護1〜5までの方が利用できるため、事前に介護認定が必要になります。 また、デイサービスは医療行為が原則的に行えないため、医療行為の必要がない人しかりようができません。 また、送迎バスの利用があるため、施設の送迎範囲内に自宅があることが必要です。 介護保険サービスを利用するには 介護保険サービスを利用するには、まず介護認定を受けることが必要です。 介護認定を受けるためには、市区町村役場へ行き介護保険の申請をします。 介護認定は、介護サービスを行う必要はあるのか?1次判定と2次判定の2段階にて判断をします。 1次判定は、職員が自宅を訪問して高齢者の方と家族との聞き取り調査を行います。 主治医の意見書がありましたら一緒に提出します。 後日客観的かつ公平な判定を行うため、コンピューターにて判定を行います。 2次判定は、保健医療福祉の学識経験者5名ほどで判定を行います。 申請してから1ヶ月ほどで認定結果がでます。介護認定された際は、介護保険証が届きます。 ケアマネージャーの決定 デイサービスを利用するためには、ケアマネジャーが専属の担当になってもらうことがおすすめです。 ケアマネジャーを探すには市町村の介護保険課、地域包括支援センターにて相談すると居宅介護支援事業所の紹介をしてくれます。 ケアマネジャーが決まりましたら、ケアマネジャーの紹介を基にデイサービスを決めていきます。 他者との交流を目的にするのか、リハビリを重視するのか、また必要時に夜間帯もお願いできる事業所にするのか、目的に合わせてデイサービスを検討します。 デイサービスのサービス内容 デイサービスのサービス内容は主に、食事、入浴、リハビリが中心となります。 サービス内容はどのような目的があるのかご紹介します。 食事 栄養バランスのある食事を摂ることによって、健康を保持します。 特に独居生活の高齢者の方にとっては在宅ではバランスのある食事を摂れていないことや、食欲不振で栄養がしっかり摂れていないこともあります。 また食事を食べている様子を看護職員や介護職員が観察することによって、嚥下機能の状態を把握することができます。 嚥下機能が低下すると、むせ込みやすくなります。 食物が喉をうまく通らないことで 窒息や誤嚥性肺炎を起こす危険があるので注意が必要です。 食事を摂って栄養バランスを維持するだけではなく、嚥下機能の状態も観察します。 入浴 入浴することによって、清潔を保持し皮膚疾患や感染症を防ぐことができます。 また 自宅で入浴することができない方でも、デイサービスでは介護職員が介助を行いますので、安心して入浴することができます。 また入浴することによって皮膚状態を観察することができるため、皮膚疾患の早期発見にも繋がります。 リハビリ 身体を動かすことにより、運動機能の低下を防ぐことができます。 高齢者は下肢筋力が低下し転倒するケースが増えるものです。 転倒し大腿骨を骨折することにより、歩行ができなくなり車椅子生活となってしまいます。 寝たきり状態になると介護の負担が増してしまうので、リハビリで運動することは自立生活を継続するためにも必要です。 デイサービスの1日の流れ デイサービスの1日の流れは、施設によって異なりますが大まかな流れについてお伝えします。 09:00 ご自宅にお迎え。09:30 施設に到着→手洗いうがい→バイタル測定、朝の会。10:00 入浴やリハビリ、脳トレやプリントで午前の活動。食事前の口腔体操。12:00 昼食。13:00 口腔ケア。14:00 レクリエーション。15:00 おやつの時間。16:30 送迎車に乗り、ご自宅へ。 デイサービスの利用料金 まずは介護保険の負担金額についてご説明します。 介護保険サービスは、介護度によって地域によって介護保険の負担金額が異なります。 また所得によっても介護保険の負担割合が1〜3割と割合が違います。 デイサービスは事業所によって提供時間が異なることから、提供時間と介護度によって下記の表になります。   要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 3〜4時間未満 368 421 477 530 585 4〜5時間未満 386 442 500 557 614 5〜6時間未満 567 670 773 876 979 6〜7時間未満 581 686 792 897 1,003 7〜8時間未満 655 773 896 1,018 1,142 8〜9時間未満 666 787 911 1,036 1,162 ※1単位10円として、介護保険の負担割合1割負担での金額。2021年4月時点での情報です。 例)デイサービスでの介護保険負担割合の金額 要介護1 1割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、655円 要介護1 2割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、1,310円 デイサービスでは、運動やお風呂に入ることによって1回あたり追加の金額が加算されます。下記の表は主な加算です。他にも加算はありますが施設によって、掛かる加算は異なります。 個別機能訓練加算Ⅰイ 56円/回 個別機能訓練加算Ⅰロ 85円/回 入浴介助加算Ⅰ 40円/回 上記の介護保険の負担割合とは、別途で食事代(実費)が発生します。 施設によりますが、食事代は昼食代または昼食代+おやつ代として発生します。 介護保険の負担割合と食事代で、デイサービスが1日どのくらいの金額が発生するかご説明します。 例)要介護1 1割負担の方 7〜8時間未満のデイサービスをご利用。個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用した際の金額。 655円(介護保険の負担金額)+96円(個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用)+850円(昼食700円+おやつ150円)=1,601円/1日となります。 介護度や提供時間、加算、食事代と施設によって違うため、詳しい料金につきましては施設に確認することがおすすめです。 デイサービスのメリット、デメリット デイサービスにはメリットだけでなくデメリットも存在します。 その両方をよく考えたうえで利用するかどうかの検討をするようにしましょう。 デイサービスのメリット ・他者との交流によって認知症予防に繋がります。 ・リハビリやレクリエーションを行うことにより、身体機能の維持や向上に繋がります。 ・バランスの良い食事を摂ることができます。食べることが楽しみになります。 ・入浴することによって、清潔を保持することができます。 ・デイサービスでバイタル測定など、健康管理をすることにより健康状態を把握することができます。 デイサービスのデメリット ・他者と交流することに対して、ストレスを感じることがあります。 ・費用面で負担を感じることがあります。 デイケアとの違い デイサービスと似たようなサービスにデイケアがあります。 デイケアは医師の指示のもとでリハビリがおこなわれる施設です。 師が常駐しており、医療ケアや専門的なリハビリが行われます。 費用はデイケアのほうが高額になる傾向が高いです。 まとめ いかがでしたでしょうか。 デイサービスの利用条件とサービス内容についてお伝えしました。 ・デイサービスを利用するには、まず介護保険の申請が必要である。 ・デイサービスの利用条件は、要介護1〜5までの方である。 ・デイサービスの利用は、高齢者の方の健康を保持または向上させ、自立した生活を継続するためである。 ・デイサービスの利用は、家族の負担が軽減し在宅での介護を継続できるためである。 ・時間帯や利用料金は、施設によって異なるものである。 ・高齢になっても健康的に自立した生活を送るためには、デイサービスが必要である。 最後まで読んでいただきありがとうございます