ヘルパーの仕事の醍醐味はなんと言ってもご利用者様との一対一の支援です!
やりがい満載!ヘルパーとご利用者様の一対一の支援について、その魅力をお伝えしていきます。
介護は一対一の支援が1番
介護の仕事をする上で、ご利用者様にとっても職員にとっても1番ベストなのは一対一の支援です。
何がどのように良いのかを、実際の介護の現場を経験してきた体験も交えつつご説明していきます。
基本的に同じ人のケアを受けられる
訪問介護のヘルパー援助において一対一の支援の魅力は、ご利用者様にとって「基本的にいつも同じ人のケアを受けられる」と言う点です。
もちろんシフト制のため毎日同じと言うわけではありませんが、施設系の現場に比べると訪問介護の方が、ヘルパーが固定されていることが多いです。
例えば施設で行う介護ですと、ある一定の職員がシフト制で多数のご利用者様のケアにあたります。
これはご利用者様目線で言うと、いつも入浴や排泄介助の職員が変わるため、ご利用者様によっては落ち着かない人も出てくるのです。
特に、施設入所されている方でもご自身でしっかりと意思を伝える方もいらっしゃいます。
そのようなご利用者様ですと、特定の職員に対してケアされたくないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし施設型の介護環境ですと、そのような要望が人員的に困難なため、仕方なくケアを受けるご利用者様を多く見てきました。
なので、施設介護も訪問介護も経験した者から言えるのは、訪問介護のヘルパーの方がご利用者が安心してケアを受けれてもらえます。
しかも、訪問介護は基本的に一対一の支援がメインになります。
コミュニケーションを取るのも、ケアを行うのも目の前のご利用者様一名のみです。
ご利用者様にとって訪問介護の一対一の支援は、メンタル的にも安心できる環境なのです。
ご利用者様に丁寧なケアを提供できる
介護の仕事を長くやっていると、ご利用者様との関わりが多くなり、職員のご利用者様への対応が大雑把になってくる職員が出てきます。
この差は個人差はあるものの、多くの職員に見られる傾向です。
特に訪問介護と違い、特別養護老人ホームや、有料老人ホームなどの施設系の介護現場だと、特にこの傾向が強く見てとれます。
訪問介護の一対一の支援と違い、介護施設だと一対多数の所がほとんどなのです。
ケアにあたるその瞬間は一対一なのですが、排泄介助や入浴介助を行う際は制限時間内に順番のケアを行うため、あまり丁寧にケアを行えない時もあります。
これは介護施設の大きな問題で、人員不足により生じてしまう問題でもあります。
その点訪問介護の良いところとして挙げられるのが、ケアが一対一の支援であるということです。
一対一の支援だと、目の前のご利用者様に集中できます。
1人に対するケアのためサービス内容が決まっていて、そのサービスに集中できるからです。
施設介護だと一対多数の環境ですので、他のご利用者の見守りを行いながらケアをします。
そのため丁寧にケアできない環境も生まれてきてしまいます。
このようなことから訪問介護において一対一の支援ほど、ご利用者様と職員にとって良い環境はないのです。
ご利用者様のストレス軽減
訪問介護による一対一の支援は、ご利用者様にとってストレス軽減の効果もあります。
それは、限りなくご自身が安心する環境下でサービスを受けることができるからです。
詳しい内容を以下でご説明いたします。
一体一の支援はヘルパーにとっても良い
一対一の支援に特化した訪問介護の良いところは、ご利用者様の住みたい環境下でサービスを提供することができると言うところです。
介護業界で働いていると分かるのですが、施設で入居しているご利用者様より、訪問介護を活用し在宅介護で過ごされているご利用者様の方が、落ち着いていらっしゃる傾向があります。
不穏な様子を見せる人が少なく、全体に落ち着いている印象を私は持っています。
施設で仕事をしていると、「自分の家に帰りたい」と帰宅願望を訴える方を多く見てきました。
例えば夜中に居室から出てきて、「もう帰らなきゃ、帰って朝ごはん作らなきゃいけない」と訴えるご利用者様などがいらっしゃいます。
その方は認知症で、半年前に入居されていたのですが半年経った今でも夜中に同じ訴えを言い、落ち着かない夜を過ごされています。
職員としても、施設外へ出てしまう恐れもあるので見守りが欠かせません。
ご利用者様も、やりたいことを止められてストレスになりますし、職員としても他のご利用者様の対応などもあるので大変ではあります。
ご利用者様、職員ともに良い環境とは言えないのです。
その点、一対一の支援ができる訪問介護はご利用者様と職員双方のストレスを軽減できます。
いきなり知らないところに入居して、見慣れない景色や環境の中、生活しなければならないことを考えると誰でも不安になります。
なのでヘルパーの視点から言っても、環境をあまり変えずに一対一の支援を受けられる訪問介護はご利用者様と職員にとって良いことづくしであると言えます。
一対一の支援はヘルパーの実力アップ
シンプルに、一対一の支援はヘルパーとしてのスキル全体の実力アップにつながります。
どう言う実力がつくのかと言う点についてご説明していきます。
臨機応変力がつく
一対一の支援がメインになる訪問介護では、基本的に職員1人に対してご利用者様1人です。
訪問介護は、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設介護との大きく異なり、なんでも1人で対応していかなくてはいけません。
実際に訪問介護の現場では、1人での介護が厳しいと感じるご利用者様は多くいました。
私の経験の中で1つ上げると、ある男性利用者が体が180㎝くらいある大きい方でした。
その方は体重が重い上に半身麻痺の症状をお持ちだった為、1人で介護をするには困難を伴いました。
もう1人いれば簡単に介助できるのですが、もちろん現場では自分1人です。
そのため、私は自身で様々な工夫をして介助を試み、そのご利用者様にも満足頂くことができました。
その時の経験により、その後大きな体格のご利用者様の介護でも、腰を痛めることもなく1人で介助できる技術を身につける事ができました。
訪問介護の一対一の支援で、介護現場での臨機応変さを学ぶ事ができ、それは大きなメリットと言えます。
訪問介護の現場では、ヘルパーとして得られることは非常に多いです。
いろいろな介護度の人から学べる
一対一の支援がメインである訪問介護は、多種多様なご利用者様と関わります。
認知症を発症しているご利用者様や、半身麻痺のご利用者様など、症状も様々に在宅で過ごされています。
その介護度は要支援1から要介護5まで幅広く、中には安否確認だけを必要とする要支援1の方もいれば、全介助で要介護5の寝たきりの一人暮らしの方もいました。
グループホームなどは別ですが、費用の安い特別養護老人ホームは要介護3以上でないと入所できません。
在宅では症状が幅広く様々な介護度のご利用者様を知ることができます。
まとめ
ここでは、ヘルパーが利用者に行う一対一の支援の良いところについて、ご紹介してきました。
①基本的に同じ人の支援(介助)を受けられる ②ご利用者様に丁寧なケアを提供できる ③ご利用者様のストレス軽減が可能 ④一対一の支援でヘルパーもストレス軽減になる ⑤ヘルパー介護力の臨機応変力がつく ⑥いろんな介護度のご利用者様を知ることができる |
一対一の支援に特化した訪問介護の良いところは、限りなくご利用者様の住みたい環境下でサービスを提供することができると言うところです。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。