在宅介護の救世主!定期巡回・随時対応型訪問介護看護について解説

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narumi

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できる限り自宅で自立して生活したいと願われるご利用者様の救世主ともいえる定期巡回・随時対応型訪問介護看護とはどんなものなのでしょうか。

ここでは定期巡回や随時対応型訪問介護看護について解説します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護って何?

このサービスの名前を聞きなれないも多いのではないでしょうか。

このサービスは24時間体制で主に在宅介護で介護を受けているご利用者様へできる限り自立した生活を行ってもらう為の支援サービスです。

このサービスは通常の訪問介護と少し違い、定額でサービスが利用できます。

ここまではざっくりとした説明ですが、ここからは細かい点も含めての説明をしていきます。

定期巡回について

このサービスは、ご利用者様ごとに作成した訪問介護計画書をもとにして行われます。

内容としては一般的な訪問介護と一緒で、食事介助、入浴介助、排泄介助といった身体介護のサービスがメインです。

サービス内容にもよりますが、筆者が経験したケースでは、短いもので10〜15分程度、長いもので1時間ほどのサービスでした。

このように、数分で終わる安否確認から、1時間かかる排泄介助、食事の提供等長時間に及ぶものなどさまざまなサービスがあります。

随時対応・随時訪問について

このサービスはご自宅にナースコールのようなものを設置し、ご利用者様は緊急時にそのコールを鳴らすことでオペレーターと話をすることができます。

オペレーターにどのようなことで困っているのかを伝え、その結果その方の近くで手の空いている職員に依頼をして対応してもらうと言う流れになります。

基本的に夜間も含む24時間対応で、必要に応じてご利用者様のお宅に伺いサービスの提供を致します

 訪問看護サービスについて

 

訪問看護は、看護師が自宅に訪問しご利用者様ごとの病気や障害に応じて医療的ケアを行ってくれるサービスです。

 

このサービスは基本的に医師の指示のもと行いますが、病院と同じような医療処置も行うことがあります。

そのため、ご自宅で最後を迎えたいという希望がある場合は、それに沿った看護も行うことも可能です。

具体的なサービス内容は以下の通りです。

健康状態の観察

・病状悪化の防止・回復

・療養生活の相談とアドバイス

・リハビリテーション、点滴、注射などの医療処置

・痛みの軽減や服薬の管理

・緊急時の対応

・主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医師との連携

自宅で介護を受けたいご利用者様からすれば、訪問看護の仕事は、定期巡回サービスにおいて欠かせないものであると言えます。

訪問回数はどれくらい?

結論からお伝えすると要介護度が上がれば上がるほど、介助する内容も増えるため訪問回数は増えます。

要介護が低いと基本的にご自身でできることは行ってもらい、ご利用者様の負担になることをヘルパーがお手伝いするケースが多い為、時間も短くなります。

介護度が高いと、基本的に全ての動きでヘルパーに委ねられることが多いため、当然介助に時間がかかります。

なので、訪問頻度も増えるご利用者様が多かった記憶があります。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のメリット

 

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスはどのようなメリットがあるのかご説明していきます。

①24時間対応が可能な唯一の介護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護はあらかじめ決められた定期巡回に加えて、緊急のコールの24時間体制サービスが受けられます。

そのため、施設とは違い一人暮らしの方や、家族が遠くてすぐに駆けつけられない方などは安心して在宅生活できるサービスです。

施設入所をすれば、24時間のサービスを受けれるところは多いですが、中には施設入所を拒否されるご利用者様もいらっしゃいます。

経験談として、施設入所をしているご利用者様はご自分の慣れた環境ではないため、不安定になる方が多いです。

その点在宅介護でのご利用者様は、メンタル的な不安定さは感じられず穏やかなご利用者様がほとんどでした。

その点から見ても、このサービスは訪問介護の救世主と言えます。

②定額制のサービス

通常の訪問介護では介護度が上がると費用も増えて、ご家族の費用負担もサービスの回数ごとに変動します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスであれば、定額の金額設定なので予算の見通しがてやすく、経済的にも優しい良いサービスと言えます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のデメリット

定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスはメリットばかりではありません。デメリットも併せてよく考えてから利用するようにしましょう。

①他サービスとの併用禁止

このサービスは他の訪問介護サービスとの併用禁止です。

利用するサービスが限定的になってしまうため、このサービスを利用をしないと言うご利用者様もいると思います。

②介護職員が変化する

定期巡回のサービスは、特定の介護職員だけが来ることはなくなります。

特に随時訪問になると近くで手が空いている介護職員の対応になるため、その辺りの理解が必要になります。

介護はご利用様との相性も重要なので、契約の際に事業所の職員の雰囲気なども見ておく事をお勧めします。

③利用頻度によっては通常の訪問介護の方がお得

定額の部分がメリットとして大きいサービスと説明しましたが、このサービスの利用頻度によっては通常の訪問介護サービスの方がお得になることもあります。

要介護度によって、訪問介護一回にかかる費用が違いますが、実際にどれくらい利用してどのようなサービスを受けたいのかをよく見極める必要があります。

その上で、定期巡回サービスか訪問介護かを決めて利用すると良いでしょう。

 

どんな人が利用しているの?

 

この章では定期巡回・随時対応型訪問介護看護の実際のサービス利用者についてお話ししていきます。

サービスの内容はお伝えしましたが、どのような方が利用しているのかを知ることで、今後の介護の参考にしてみてください。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の利用がおすすめの人とは

このサービスは24時間体制で緊急時含めた対応を行なってくれます。

施設ではなく自分の生活してきた環境で介護を受けたい人や、自分の生活してきた環境でサポートを受けながら生活していきたい人などにおすすめです。

特にこのような人にへおすすめします。

・独居で家族が近くに住んでいないご利用者様

・一部介助が必要なご利用者様

・自立しているが安否が心配なご利用者様

・介護が必要だが、定期的にサービスを受けたいご利用者様

このサービスは定額で、食事・入浴・排泄などを一定の間隔でサービス提供してくれます。

他にもナースコールのようなものが配布され、何かあった際に、随時サービスを提供してくれるのです。

定期的に介護が必要で、安心して自宅で生活したい人に最適なサービスです。

サービスを受けるため条件と対象者とは

まず前提条件として、要介護1〜5のご利用者様が対象です。

注意点としては以下の2点に注意しなければいけません。

①地域密着型サービスなのでご利用者様の住民票が利用したい事業所と同じ地域にある必要があること

②定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用すると他の訪問介護・看護と夜間対応サービスの併用はできないこと

この条件を満たした人は、ご自身の地域に定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスを提供している事業所がないかをケアマネジャーさんに聞いてみて、サービス使用の検討をするのも良いかもしれません。

まとめ



定期巡回・随時対応型訪問介護看護のサービスは以下のような特徴があります。

・利用頻度が多く特に在宅生活を希望しているご利用者様に適しているサービス

・費用や利用したいサービスの内容がマッチした時は、このサービスのコストパフォーマンスは大きいものになり、ご利用者様と家族の救世主となる。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。