訪問介護で実際にあったトラブル!実体験をご紹介!

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介護サービスドットコム編集部

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この記事は約11分で読めます。

訪問介護はご利用者様の自宅に訪問して、介護サービスをする仕事です。

その訪問介護の現場で、実際に仕事をしていた時のトラブルをお伝えしていきます。

実体験の内容なので、今後訪問介護をしようと思っている人や、現在現役で働いている人の学びや力になれればと思います。

訪問介護で実際にあったトラブル

訪問介護は、特定のご自宅に訪問してご利用者様に介護サービスを提供する仕事です。

施設型の介護と大きく違うのは、ほとんどの仕事を1人で行わなければいけないという所です。

施設型の介護だと、困ったことがあっても人手があることが多いため、トラブルがある時は2人で介助をすることができます。

しかし、訪問介護は大体のことを1人で解決しなければいけません。

もちろんイレギュラーな時もあり、他の介護員を派遣することもあるかもしれませんが、大体が1人で訪問して1人で対応します。

この記事では、訪問介護経験者の筆者が実際に合ったトラブルについて紹介します。

警察に保護されたご利用者様

夜勤で訪問介護をしていた時の話です。

サービスを提供していた場所の土地柄、車で訪問介護を行なっていた時のことです。

その日は訪問介護では珍しい、夜勤をしていた日のことでした。

時間はちょうど0時を過ぎていました。

別の先輩ヘルパーから、「今どこにいる?」と着信があったのです。

「今◯◯様のサービスが終わって、◯◯の近くにいます」と返事をしました。

すると、「◯◯⁉︎ちょうどよかった!」といわれました。

詳しく聞くとどうやら丁度この近くで、とあるご利用者様が徘徊していたところ、警察官に保護されたと言うのです。

時間が夜中で、家族も対応ができそうにないと言うことで、日中にも伺ったことのある私が迎えに行くことになりました。

ご利用者様は、認知症を患っている1人暮らしの女性

とにかく急げとばかりに、保護されている警察署に迎えにいきました。

警察署の受付で、「◯◯介護事業所の◯◯と言いますが、こちらで保護されている方がいると聞いてきたのですが…」と伝えると、奥に見覚えのあるご利用者様がいらっしゃったのです。

念のため、本人確認をした後にその後利用者様の保護された時の状況を聞きました。

どうやら住宅街で保護された時、そのご利用者様は紙袋を持ち歩きながら、目的地が定まらない様子で歩いていたようです。

気になった警察官が職務質問をしたところ、すぐに様子がおかしいことに気づきました。

職務質問をした後、ご利用者様が持っている紙袋に視線がいきました。

どうやら、財布のほかに布に包まれた包丁が入っていたみたいで、すぐに保護することになったようです。

しかし、連絡する先もよくわからず、ご利用者様も認知症なためまともに会話はできません。

財布にあった紙に、うちの事業所の電話番号があったことから、このように迎えに行く事になったようでした。

警察官も時折認知症を患った人を保護することがあるようです。

警察では認知症の人への対応は困難

認知症の人への対応は素人と言っても良いほどなので、対応に困っていたようでした。

文章だと伝えづらいですが、認知症の人はイレギュラーな状況や、予想外の出来事に弱いです。

ましてや警察に連れて行かれるという状況です。

私が迎えに行った時のご利用者様の不安そうな表情は、今でも忘れられません。

その後、車に乗せて自宅まで送った時は表情も良くなり、落ち着いた表情でした。

自宅の環境をある程度整えてあげて、その後は退室しました。

訪問介護をしていると、このようなこともあるのかと感じたのを覚えています。

この記事を読んで、これから訪問介護をしようと思っている方の学びの1つになればと思います。

訪問したら目の前で…

この日は日中の訪問で、集合住宅のマンションでした。

その日は気温が高く、水分補給をしながら一件一件訪問をしていました。

そしてとあるマンションを訪問したところ、玄関の入り口付近でご利用者様が倒れていたのです。

私はびっくりして、「大丈夫ですか!?」と声をかけましたが、反応が薄く、私はかなり焦りました。

転倒した時、すぐに頭を動かしたりするのは危険です。

そのため、もう一度声をかけると、ゆっくりと起きあがろうとして動き出しました。

その様子を見て、私も利用者様が立とうとするのをゆっくりと起こすサポートします。

その後椅子に座ってもらい、お水を飲みたいというので提供しました。

家の中の状況は…

家の中の状況を確認すると、床が濡れているのが確認できました。

どうやらその水で滑ってしまい、転倒してしまったようです。

幸い怪我はなく、本人が転倒してからすぐに私が訪問したようでした。

ご利用者様の状況が急変する可能性もあるので、椅子に座っていただいてからは様子を見ながらサービスの提供をします。

身体介護のサービスではなく、居室清掃のサービスだったため、ご利用者様の様子を見守りつつ掃除を行いました。

念のため、管理者にも連絡をしました。

訪問した時に状況を説明した後、退室時にも様子を報告します。

その上で一旦退室することにし、もし何かあれば連絡をもらえるようにお伝えして退室しました。

このご利用者様は、男性で1人暮らしのためやや不安ではありましたが、その後訪問した訪問介護院からも状況を聞いていたので、特にその後は問題なかったようです。

このように、訪問すると目の前で突然のトラブルに遭うことがあります。

このような時に落ち着いて冷静な行動をすることも、訪問介護員には必要な力と言えます。

訪室した部屋に感じる違和感

今回の話は、訪問した時に感じた違和感の話です。

そのお宅は、共に80前後の夫婦のお宅でした。

奥様は認知症の方で、旦那様は難聴で耳が聞こえづらく大きな声で話しかけてもほとんど聞こえていないような方でした。

ちなみに旦那様は補聴器をつけても聞こえづらい方です。

さらにキーパーソンとなる娘さんが、3階の居室に住んでいるようでしたが、親子関係はあまり良くなかったようでした。

全くというわけではないものの、やや両親は放置されているような環境です。

そのため、訪問介護員である私たちがお宅に伺い、身の回りのお世話を行っていました。

主に行うのは、居室やお風呂の掃除をメインに体調管理(血圧測定・体温測定・薬の内服状況)などです。

訪問した時の違和感

その時の訪問で感じた違和感は、「匂い」でした。

居室の中は綺麗になっているし、とりわけ大きな変化も見られません。

ただ不快な匂いが居室内にかすかに充満していて、この匂いはどこからくるのか分かりませんでした。

すると奥様が立ち上がり、何やら押し入れの中を物色し始めました。

ちょうど私は記録を記入していたタイミングだったので、話をしながら様子を伺っていたところ匂いが強くなったのです。

場所がわかったので、私はすぐにその押入れの中を確認しました。

押し入れの中には…

押し入れの中には奥様の汚れた下着がありました。

通常であれば、汚物で汚れた下着は水洗いするなどして洗濯しますが、認知症の方は違います。

全員ではないかもしれませんが、大体の人が汚れた下着をどこかに隠すのです。

理由としては大人になって自分がトイレを失敗したことを、知られたくないし認めたくないことがあります。

その為、咄嗟に取る行動が「隠す」です。

この時大きく怒ったり、否定したりしてはいけません。

私はその時、笑いながら誰のものかわからない体で水洗いをして洗濯したのを覚えています。

このような時に大切なのは、相手を否定せずに自尊心を傷つけない声かけをすることなのです。

まとめ

訪問介護の仕事に予想外の出来事はつきものです。

またその起こる出来事が、ほとんどの場合一緒でないのも事実です。

その都度冷静に判断し、行動に移して対処していく必要があります。