経験者だからわかる良い介護施設の選び方とは?職員や施設の内情のチェック方法を解説!

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narumi

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そろそろ家族を介護施設へと検討している人向けに、介護施設での勤務経験者が教える、良い介護施設の特徴や、選び方についてお伝えしていきます。

介護施設勤務経験者が伝える良い介護施設の見分け方

ではどのようなことに気を付けて良い施設を見つければよいのか、そのポイントについてご紹介します。

1,入居者の身だしなみが整っている

ここでいう身だしなみとは以下の事柄を指します。

・髭が剃られている

・髪が整えられている

・服が汚れていない、皺が寄ってくちゃくちゃになっていないできちんと着られている

介護施設の場合、朝方は特に忙しいです。

数人の高齢者を介護職員1人で起こさなければなりません。

1人の着替えや更衣を行いながら、他の入居者から呼ばれたら対応しなければいけないので、バタバタします。

そんな忙しい中でも、整容を心掛けることができる介護職員がいる施設は、良い介護施設の特徴の1つです。

2,どんな人にも挨拶をする

ブラックな介護施設の特徴として以下のことが挙げられることが多いです。

・職員の表情に覇気がない

・疲れ切っている

・職員の身だしなみが整えられていない

良い介護職員の特徴としては「誰にでも挨拶をする」ことが挙げられます。

介護施設にはリネン業者や清掃業者など外部の業者も出入りしていますので、外部の方と接触する機会が案外多いものなのです。

しかし、介護職員の中には、家族には挨拶をするけれど外部の業者には挨拶をしないという人が多いです。

なぜなら「外部の業者にまで挨拶をする、精神的な余裕がない」からです。

良い介護職員は、外部の業者に会ったら挨拶して会釈します。

これは「誰にでも挨拶をする」という考えもあるのですが、もう1つ理由があります。

それは「外部の業者がどんな人なのか」を把握しておくためです。

清掃業者は、入居者や利用者の居室に入り掃除をすることがあります。

居室には入居者や利用者の私物があり、高価な物が置かれている場合もあるのです。

「清掃業者が居室の掃除をしているフリをして、物を盗んだ」ということも起こりえます。

なので良い介護職員はこうした防犯上の理由から、外部の業者にも挨拶し、どんな人が出入りしているのかを把握しているのです。

3,整理整頓されている

これは介護施設に限らずどこの職場においても共通されていることですが、整理整頓は、仕事を効率的に進めるにあたって、必要不可欠です。

介護施設の場合は多くの物があります

物が散らかっているとどこに何があるのか探すだけで時間がかかるだけでなく、無くなったものが書類や薬などだと大きな問題になってしまいます。

しかし、日中は入居者や利用者の対応をしなければいけないので、整理整頓をするのは難しいです。

そのため夜勤の空いている時間に整理整頓をしたり、薬や書類を必要な場所に保管するといった作業を行うことが多いです。

もし介護施設を見学する機会があれば、入居者や利用者が集まる食堂の様子を見ることをおすすめします。

以下のような施設は要注意です。

・入居者や利用者の塗り絵や貼り絵が無造作に置かれている

・通いで来ている利用者の連絡帳が適切な場所に置かれていない

・薬が出しっぱなしである

4.換気がされている

新型コロナウイルスが流行し始めてから注目され始めたのが「換気」です。

介護施設ではコロナが流行る前から「標準予防策」として、換気や消毒が日常的に行われています。

良い介護施設が行っている換気方法としては以下のようなものがあります。

・入居者や利用者が食堂にいるときに、居室の窓を開けて換気をしている。

・居室に戻る少し前に窓を閉め、その日の気温に合わせて温度を調節している。

・居室で寝たきりの人は入浴に行っている間に窓を開け、入浴から戻ってくる少し前に窓を閉めている。

この方法は、介護職員にとっては「手間」です。

しかし換気を行わないと居室に匂いがこもってしまうため、入居者や利用者が不快な思いをするだけでなく、体調不良等何かあったときに、介護職員が気づきにくいことがあるのです。

5,介護施設にいるどの職種の人も、爪が切られている

「なぜ爪?」と思う人もいるかもしれません。

介護施設では介護職員や看護師だけでなく、ケアマネジャーや事務職の人も入居者や利用者と関わります。

爪が伸びていると入居者や利用者の皮膚を引っ掻いてしまい、ケガをさせてしまう可能性があるのです。

「家族を介護施設に利用させたい」と考えているのであれば、現場の職員だけでなく事務職の爪もさりげなく確認しましょう。

爪が切りそろえられていれば、入居者や利用者と関わっても安心な、良い介護施設であると言えます。

良い介護施設を見分けるにはどうすれば良いか

ここまで、良い介護施設の特徴についてお伝えしてきました。

しかし、「良い介護施設を見分けるにはどうすれば良いか」「見学に行く時間もそんなに取れない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

ここからは良い介護施設を見分ける方法について3つのポイントを紹介していきます。

1,利用する本人や家族にとって「何を最優先にするか」を明確にしておく

良い介護施設を見分けるに当たってまずやるべきことは、「何を最優先にするか」をはっきりとしておくことです。

・本人が介護が必要になり、日中見てくれるところであればどこでも良い

・自宅から近く、何かあれば駆けつけられる

・送迎の時間を柔軟に対応してくれる

・緊急の泊まりにも対応してくれる

等、在宅介護において本人や家族の生活上、介護施設に何を求めているかは各家庭によって異なります。

ケアマネジャーに要望を伝えやすくする為にも、「その介護施設に何を1番求めるか」を明確にしておきましょう。

2,複数の施設を候補として挙げておく

介護施設を利用すると決めたら、複数の介護施設を候補として挙げましょう。

この時注意してもらいたいのは「ネットの評判や口コミ情報はあてにならない」ということです。

介護施設を探すときに最も良く使われる手段はネットです。

その介護施設の評価を投稿できるサイトも数多くありますが、悪評が多くなりがちです。

例えば利用している本人が「泊まったときに何回も呼んだけれど、来てくれなかった」と家族に言ったとします。

この言葉だけ聞くと、「なんて対応の悪い介護施設だ」と思いますよね。

しかし実際は数分おきに何てこと無い用事で呼び、その内の1回のことを言っていたのであれば、どうでしょうか。

誰だって仕事中に何回も呼ばれたら、嫌になってしまいます。

このようにネットで書かれている評判の多くは個人の一方的な意見なので、あまり参考にしないことをおすすめします。

3,質問に対し、分かりやすく説明してくれるか

・泊まるときに何が必要か、持っていって悪いものは何か

・利用料金はどの程度かかるのか

等の質問に対し、介護施設側が家族側に説明する場面があります。

その時、専門用語を使わずに一般的な言葉で説明してくれる職員であれば、良い介護施設であると言えます。

「施設側でもケガや転倒がないように最善は尽くしますが、夜間は職員が少なく、対応しきれない場合もあります。その点ご理解頂けると幸いです」等と、予めデメリットも家族側に伝える施設であれば尚良いです。

介護施設側にとって、デメリットを伝えるということは「施設の欠点を伝える」ことになります。

しかしこうした欠点を伝え、かつ「もし○○ということが起きた場合△△という対応を取らせていただきます」と介護施設側から説明を受けていればもし利用中に何かあっても、安心です。

施設見学のときに質問できる機会があったら、デメリットについても聞いてみましょう。

まとめ

良い介護施設のポイント

・入居者や利用者の身だしなみが整えられている

・職員が家族だけでなく、外部の業者にも挨拶をする

・食堂や居室が整理整頓されている

・換気がされている

・介護職員だけでなく、事務職も爪が切りそろえられている

良い介護施設を見分ける特徴

・「介護施設に何を求めるか」を明確にする

・選ぶときは事前に複数候補として挙げる。介護施設の評判サイトは個人的意見が強いので当てにしない

・デメリットについても説明してくれるかどうか確認する

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。