これから介護の仕事を始めてみたいけど、「自分にできるかな?」「続けられるかな?」「介護って難しそうだな」と不安になっていませんか。
この記事では介護の仕事の素晴らしさについて、分かりやすく解説していきます。
そもそも介護の仕事ってどういうことをするの?
簡単に自己紹介をします
私は介護業界10年目の現役介護福祉士です。
いままで3つの法人で働いてきて、いろんな職員や利用者様とかかわってきました。
今までの経験談や見聞きしたことを踏まえた上で、介護の仕事の素晴らしさをお伝えしていきます。
介護の仕事に興味がある方は、
「介護の仕事に挑戦してみたいけど実際にどういうことをするの?」と不安に思っているのではないでしょうか。
ここでは簡単に介護士の仕事の内容を説明していきます。
介護の仕事内容とは
介護施設を利用されている利用者様には様々な身体レベルのかたがいます。
「自分で全部できる人」「ある程度は自分でできる人」「まったく自分でできない人」…と様々です。
私たち介護士は利用者様のできない部分のお手伝いをするのが仕事です。
従事する施設により業務内容は異なりますが、主に次のような業務に携わることになるでしょう。
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その他にも、職員間での情報共有(申し送り)や医療職との連携、ご家族様とのやりとりなど業務は多岐にわたります。
介護の仕事の魅力とは
介護の仕事の一番の魅力は利用者様に貢献することで、直接感謝の言葉をいただけることではないでしょうか。
そこで得られる喜びや達成感は仕事へのモチベーションにもなります。
人間だれしも誰かに認められたい、必要とされたいという欲求があります。
介護の仕事は日々の仕事を通じて、他者から認められ、自己肯定感を高められる素晴らしい仕事です。
介護で身につけられる3つのスキル
介護の仕事の魅力は、どの業界でも通用する汎用的なスキルを身に付けられることです。
介護の仕事には、おむつ交換や食事介助など技術的なスキルを求められる事が多くあります。
しかし、思考力や人間性、コミュニケーションスキルなど、ビジネスの根幹となるスキルも求められる仕事です。
一つ一つ解説していきます。
①人間性
介護の仕事のみならず、どの仕事もそうですが人間性が問われます。
ただ介護は、より人間性が求められる職業ではないでしょうか。
なぜなら介護は自分自身が商品だからです。
一般的な商売なら物を仕入れ販売してお金を受け取ります。
なので物が商品になります。
ただ、介護は物を販売するのではなく、自分達の提供するサービス自体が商品になります。
そのサービスに対して利用者様はお金を支払います。
具体的に介護職が利用者様に提供するサービスには以下のようなものがあります。
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おむつ交換一つとっても羞恥心に配慮せず適当に対応する職員もいれば、丁寧に声かけをして羞恥心に配慮した介助ができる職員もいます。
日常的なコミュニケーションでも、無愛想な表情で馴れ馴れしい言葉遣いをする職員もいれば、いつも笑顔で礼儀正しい職員もいます。
自分が逆の立場だったら、どちらにサービスを提供して欲しいか明白です。
利用者様は良いサービスを受けようが、悪いサービスを受けようが、選択の余地もなく私達に対して利用料を支払って下さいます。
なので介護の仕事では、プロ意識を持ち、常に自分の商品価値を高める努力をしなければなりません。
人間性という資質が活かせるのも魅力ですし、仕事を通じて人間性を高めることも可能です。
②コミュニケーションスキル
介護の仕事ではコミュニケーションスキルが不可欠です。
なぜなら利用者様の健康や安心を支えるためには、他職種やご家族様との円滑な情報共有が欠かせないからです。
そのためにも、コミュニケーションスキルは必須と言えるでしょう。
ただ、コミュニケーションスキルと言っても範囲が広いので、分かりづらいと感じるのではないでしょうか?
まず介護で必要なコミュニケーションスキルは何か考えてみます。
誰にでも分かりやすく伝えるスキル
介護の仕事では様々な人達とかかわります。
看護師やケアマネ、生活相談員、ご家族様など多種多様です。
職員一人とってもベテランもいれば経験の浅い新人もいます。
仕事の性質上、利用者様の命にかかわる大切な情報もあるため、正確に分かりやすく伝える技術が求められます。
そのためにも、受け手のレベルに応じた伝わる表現を習得する必要があります。
「事実」と「意見」をしっかりと分けて伝えるスキル
一つの事象に対して受け取り方は人それぞれです。
外気が20度下回ると「寒い」と感じる人もいれば「涼しい」と感じる人もいます。
同じように利用者様の健康状態も職員の捉え方によりバラバラです。
利用者様の血圧が平時より若干高い場合、介護職の勝手な判断でたぶん大丈夫と判断するのは危険です。
もしかしたら薬を飲む必要があるかもしれません。
利用者様の安全を守るためにも、自分の意見ではなく、事実をしっかりと伝えるスキルが必要になります。
相手を不快にさせないためのコミュニケーションスキル
チームで仕事を進めるためには、スタッフ同士が気持ちよく仕事をする必要があります。
そのために必要なスキルが相手を不快にさせないコミュニケーションではないでしょうか。
日頃からの率先した挨拶や笑顔での対応、約束を守ること、悪口を言わないなど、人として当たり前のことをしっかりと行うことで相手との信頼関係が高まります。
そうすることで、仕事もスムーズにはかどり、利用者様の満足にも繋がるでしょう。
③問題解決力
介護の仕事では問題解決力が鍛えられます。
現場では日々様々な問題が発生するため解決策を考える必要があります。
「利用者様の転倒」や「感染症の発生」「利用者様同士のトラブル」など日々発生する問題は様々です。
再発させないためにも発生した問題に対して、「なぜ?」を繰り返し発生原因を突き詰める必要があります。
原因に対して効果的な対策を講じたり、その後の経過を検証したりとやるべき事はたくさんあります。大変ですが「学び」も多いです。
介護の仕事にはその他にもたくさんの魅力がある
今までご紹介してきたように、介護の仕事にはさまざま魅力があり、多くのスキルを身に付けられます。
ここでは介護の仕事をすることで感じられる、その他の魅力についてご紹介します。
資格取得を通じてステップアップしやすい
介護には「介護初任者研修」や「実務者研修」「介護福祉士」、「介護支援専門員(ケアマネージャー)」など様々な資格があります。
資格取得を通じて計画的なステップアップを目指せるのが魅力です。
もちろん資格に応じた手当もあります。
事業所の多くは職員のキャリアアップに積極的で、費用負担してくれる法人も多くあります。
機械(AI)にとって変わられない
介護は人と人がかかわる仕事のため、工場の機械化のように仕事が奪われることはないでしょう。
今ではロボットや機械を使って介護の仕事を楽にできるものがたくさん開発されています。
しあし、微妙な表情や声のトーンから相手の感情を読み取ることは人間にしかできない技です。
それに、利用者様は生身の人間(職員)とのコミュニケーションに生きがいを感じるものです。
将来の親の介護に役立つ
当たり前ですが、介護の仕事に携わると高齢者の疾患や認知症の症状に詳しくなります。
そこで得た知識は将来自分の親が介護状態になったときに活かせるでしょう。
また介護業界で人脈ができることは将来自分の親を介護する際に大きな手助けとなります。
まとめ
ここまで介護の仕事の素晴らしさについて解説してきました。
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最後までお読みいただきありがとうございます。