デイサービスの利用条件とは?介護保険申請の流れやサービス内容についてご紹介

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介護サービスドットコム編集部

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道を歩いていると、デイサービスの名前がプリントされている車を見ることはありませんか?

自分の親が介護保険サービスを使うことになった時、「デイサービス」を検討することが多いです。

では、デイサービスとはどのような施設なのでしょうか?

今回はデイサービスの利用条件やサービス内容、料金についてお伝えします。

デイサービスとは?

デイサービスとは日帰りの介護保険サービスです。

朝、送迎車がお迎えに来て施設で過ごし、帰りは送迎車で送ってもらえます。

デイサービスには1日過ごすものと半日過ごすものがあり、1日型は5時間~9時間、半日型は3時間~5時間が一般的です。

デイサービスを利用することで、利用者の方の健康を保つことや、日常の介護をするご家族の身体的、精神的な負担を軽減させることができます。

デイサービスにはリハビリ特化型、認知症対応型、趣味特化型などさまざまな種類があるので、利用者の希望にあったところを選ぶようにしましょう。

デイサービスの利用条件

利用条件は要介護1〜5までの方が利用できるため、事前に介護認定が必要になります。

また、デイサービスは医療行為が原則的に行えないため、医療行為の必要がない人しかりようができません。

また、送迎バスの利用があるため、施設の送迎範囲内に自宅があることが必要です。

介護保険サービスを利用するには

介護保険サービスを利用するには、まず介護認定を受けることが必要です。

介護認定を受けるためには、市区町村役場へ行き介護保険の申請をします。

介護認定は、介護サービスを行う必要はあるのか?1次判定と2次判定の2段階にて判断をします。

1次判定は、職員が自宅を訪問して高齢者の方と家族との聞き取り調査を行います。

主治医の意見書がありましたら一緒に提出します。

後日客観的かつ公平な判定を行うため、コンピューターにて判定を行います。

2次判定は、保健医療福祉の学識経験者5名ほどで判定を行います。

申請してから1ヶ月ほどで認定結果がでます。介護認定された際は、介護保険証が届きます。

ケアマネージャーの決定

デイサービスを利用するためには、ケアマネジャーが専属の担当になってもらうことがおすすめです。

ケアマネジャーを探すには市町村の介護保険課、地域包括支援センターにて相談すると居宅介護支援事業所の紹介をしてくれます。

ケアマネジャーが決まりましたら、ケアマネジャーの紹介を基にデイサービスを決めていきます。

他者との交流を目的にするのか、リハビリを重視するのか、また必要時に夜間帯もお願いできる事業所にするのか、目的に合わせてデイサービスを検討します。

デイサービスのサービス内容

デイサービスのサービス内容は主に、食事、入浴、リハビリが中心となります。

サービス内容はどのような目的があるのかご紹介します。

食事

栄養バランスのある食事を摂ることによって、健康を保持します。

特に独居生活の高齢者の方にとっては在宅ではバランスのある食事を摂れていないことや、食欲不振で栄養がしっかり摂れていないこともあります。

また食事を食べている様子を看護職員や介護職員が観察することによって、嚥下機能の状態を把握することができます。

嚥下機能が低下すると、むせ込みやすくなります。

食物が喉をうまく通らないことで 窒息や誤嚥性肺炎を起こす危険があるので注意が必要です。

食事を摂って栄養バランスを維持するだけではなく、嚥下機能の状態も観察します。

入浴

入浴することによって、清潔を保持し皮膚疾患や感染症を防ぐことができます。

また 自宅で入浴することができない方でも、デイサービスでは介護職員が介助を行いますので、安心して入浴することができます。

また入浴することによって皮膚状態を観察することができるため、皮膚疾患の早期発見にも繋がります。

リハビリ

身体を動かすことにより、運動機能の低下を防ぐことができます。

高齢者は下肢筋力が低下し転倒するケースが増えるものです。

転倒し大腿骨を骨折することにより、歩行ができなくなり車椅子生活となってしまいます。

寝たきり状態になると介護の負担が増してしまうので、リハビリで運動することは自立生活を継続するためにも必要です。

デイサービスの1日の流れ

デイサービスの1日の流れは、施設によって異なりますが大まかな流れについてお伝えします。

09:00 ご自宅にお迎え。
09:30 施設に到着→手洗いうがい→バイタル測定、朝の会。
10:00 入浴やリハビリ、脳トレやプリントで午前の活動。食事前の口腔体操。
12:00 昼食。
13:00 口腔ケア。
14:00 レクリエーション。
15:00 おやつの時間。
16:30 送迎車に乗り、ご自宅へ。

デイサービスの利用料金

まずは介護保険の負担金額についてご説明します。

介護保険サービスは、介護度によって地域によって介護保険の負担金額が異なります。

また所得によっても介護保険の負担割合が1〜3割と割合が違います。

デイサービスは事業所によって提供時間が異なることから、提供時間と介護度によって下記の表になります。

 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
3〜4時間未満368421477530585
4〜5時間未満386442500557614
5〜6時間未満567670773876979
6〜7時間未満5816867928971,003
7〜8時間未満6557738961,0181,142
8〜9時間未満6667879111,0361,162

※1単位10円として、介護保険の負担割合1割負担での金額。2021年4月時点での情報です。

例)デイサービスでの介護保険負担割合の金額

要介護1 1割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、655円

要介護1 2割負担 7〜8時間未満 1日の介護保険の負担金額は、1,310円

デイサービスでは、運動やお風呂に入ることによって1回あたり追加の金額が加算されます。下
記の表は主な加算です。他にも加算はありますが施設によって、掛かる加算は異なります。

個別機能訓練加算Ⅰイ56円/回
個別機能訓練加算Ⅰロ85円/回
入浴介助加算Ⅰ40円/回

上記の介護保険の負担割合とは、別途で食事代(実費)が発生します。

施設によりますが、食事代は昼食代または昼食代+おやつ代として発生します。

介護保険の負担割合と食事代で、デイサービスが1日どのくらいの金額が発生するかご説明します。

例)要介護1 1割負担の方 7〜8時間未満のデイサービスをご利用。個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用した際の金額。

655円(介護保険の負担金額)+96円(個別機能訓練加算Ⅰイと入浴加算を利用)+850円(昼食700円+おやつ150円)=1,601円/1日となります。

介護度や提供時間、加算、食事代と施設によって違うため、詳しい料金につきましては施設に確認することがおすすめです。

デイサービスのメリット、デメリット

デイサービスにはメリットだけでなくデメリットも存在します。

その両方をよく考えたうえで利用するかどうかの検討をするようにしましょう。

デイサービスのメリット

・他者との交流によって認知症予防に繋がります。

・リハビリやレクリエーションを行うことにより、身体機能の維持や向上に繋がります。

・バランスの良い食事を摂ることができます。食べることが楽しみになります。

・入浴することによって、清潔を保持することができます。

・デイサービスでバイタル測定など、健康管理をすることにより健康状態を把握することができます。

デイサービスのデメリット

・他者と交流することに対して、ストレスを感じることがあります。

・費用面で負担を感じることがあります。

デイケアとの違い

デイサービスと似たようなサービスにデイケアがあります。

デイケアは医師の指示のもとでリハビリがおこなわれる施設です。

師が常駐しており、医療ケアや専門的なリハビリが行われます。

費用はデイケアのほうが高額になる傾向が高いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

デイサービスの利用条件とサービス内容についてお伝えしました。

・デイサービスを利用するには、まず介護保険の申請が必要である。

・デイサービスの利用条件は、要介護1〜5までの方である。

・デイサービスの利用は、高齢者の方の健康を保持または向上させ、自立した生活を継続するためである。

・デイサービスの利用は、家族の負担が軽減し在宅での介護を継続できるためである。

・時間帯や利用料金は、施設によって異なるものである。

・高齢になっても健康的に自立した生活を送るためには、デイサービスが必要である。

最後まで読んでいただきありがとうございます