デイサービスは介護保険で利用できる施設です。「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。
デイサービスとは
デイサービスは、利用者が可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように、日常介護や機能訓練などを受けることができる日帰りのサービスです。
心身機能の維持や家族の介護負担の軽減としての側面もあります。
集団でサービス提供されるため、利用者同士の交流もあり、引きこもりや孤独感の解消にもつながります。
デイサービスはどのような人が利用できるのか?
介護保険の要支援・要介護認定を受けている人なら利用が可能です。
残念ながら65歳以上のお年寄りであっても「足や腰が弱ってきた」「話し相手が欲しい」だけでは、利用することができません。
デイサービスは介護保険サービスで言われる「通所介護」になります。
介護保険の要介護認定を受ける必要があります。
要介護認定は、居住している市町村の介護保険窓口で相談が可能です。
認定結果がわかるまでに数週間かかるため、介護保険を利用したい場合は、早めに相談することをお勧めします。
厚生労働省の「2019年介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、デイサービスは全国に24,035事業所あると発表されています。
事業所によっては要支援の認定を受けた人を対象にしている介護予防事業のサービスを提供していないところがあります。
要支援の場合は、介護予防事業を行っているのか確認が必要です。
デイサービスは介護保険で利用できる施設です。
「通所介護」とも言われ、事業所に通ってサービスを受けることができます。
ここでは、デイサービスはどのような人が利用できるのか、役割、サービス内容について解説します。
デイサービスのサービス内容
デイサービスは、「送迎」「食事」「入浴」「機能訓練」「レクリエーション」が主なサービス内容になります。
・送迎
自宅から事業所まで車での送迎があります。
利用される人によって歩行が難しく、車イスでの移動が必要な人、足があがらず、跨ぐことができない人などさまざまです。
送迎の車は、普通の自動車以外に車イスのまま乗ることができるリフト付車両を利用するなど、事業所によって利用に合わせた送迎を行っています。
・食事
短時間利用のデイサービスでは提供されないことが多いですが、1日利用する場合、食事の提供があります。
食事を楽しみにしている人は多いです。
普通食以外に利用される人の飲み込みの状態に合わせて、刻み食やミキサー食の提供、介助が必要な方への食事介助など、個別対応が可能です。
・入浴
利用される人の身体機能に合わせた入浴支援が行われています。
事業所によって浴槽はさまざまです。自宅のような個人浴槽のところ、大浴場、また座ったまま入れるような機械を利用した浴槽があるなど、事業所ごとの特徴があります。
入浴介助は自宅では困難な方も多いです。
浴槽の設備は、事業所を選ぶポイントになります。
どのような入浴方法があるのか設備を確認し、希望に沿った事業所を選ぶことが大切です。
・機能訓練
機能訓練指導員により提供される生活の中での機能訓練です。
集団の体操に参加する、起居動作の練習など事業所によって取り組みは異なります。
利用される人にとって必要な生活リハビリを行い、機能維持や獲得を目指しています。
・レクリエーション
個人や集団などいろいろな組み合わせで余暇活動として提供されています。
レクリエーションは、楽しみを通じて認知や身体機能の維持、他の人との関わりなどが目的です。
作品作り、カラオケ、風船バレーなど行われています。
また男性利用者が多い事業所では、マージャンやパチンコ、女性利用者が多い事業所ではメイク教室といったユニークな取り組みをしているところもあります。
デイサービスで働く職種
複数の職種が働き、デイサービスでの介護を支えています。
・管理者
事業所を管理する者になります。
介護職員など他の職種と兼務することが可能です。
事業所全体の運営を担っています。
・生活相談員
生活相談員は事業所の最初の窓口となり、サービス内容の説明や手続き、契約などを行います。
利用される人や家族の相談に対応する、介護支援専門員との連絡調整などが主な役割です。
・介護職員
利用される人の入浴、排せつ、食事など日常介助が主な仕事内容になります。
日常の介護以外に、レクリエーションの企画、機能訓練の補助、送迎業務なども行っています。
・看護職員
利用される人の健康管理を行っています。
事業所の規模によっても異なりますが、基本は1人以上の配置があります。
日々は介護職員と一緒に日常介助を行う他、健康管理や内服管理以外に、医療処置や健康相談なども行っています。
事業所によって異なりますが、介護職員と同様に、送迎業務に入ることもあります。
・機能訓練指導員
機能訓練指導員は、誰でもできるわけではなく、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師など資格が必要になります。
リハビリ計画書の作成、実施、リハビリに関する指導や自宅環境の相談、助言なども行っています。
デイサービスの役割
デイサービスで求められる役割は以下のことがあげられます。
・入浴、排泄、食事など日常生活における介助
日常介護の提供です。
介護の状態によって自分の身のまわりことに介護が必要な人が大勢います。
要支援・要介護認定を受けている人は大なり小なり介助が必要です。
特に入浴は自宅で大変な介助となっています。
歩行が難しい人の場合、自宅の浴槽につかることは容易ではありません。
デイサービスでは、事業所によって専用の車イスや浴槽などがあり、安心して入浴することが可能です。
その人にとって必要な日常介助の提供をしています。
・生活の中での機能訓練
利用される人の身体状況や精神状況によって内容は異なりますが、自立を支援するための生活機能訓練が行われています。
機能訓練の計画に沿って、体操や個別の歩行練習、器具を利用した体力づくりなど提供されています。
・社会参加
利用される人の中には自分では外出できない人も多いです。
デイサービスに参加することで自宅にこもりきりにならずに過ごすことができます。
またデイサービス内でレクリエーションなどを通じて他者と関わりを持つことが可能です。
デイサービスを利用は社会参加のきっかけになります。
・介護者の介護負担軽減
利用者がデイサービスを利用することによって介護をしている家族が休息を取ることができます。
毎日の介護は家族であっても負担が大きい仕事です。
介護者も自由な時間を持つことで、心身ともにリフレッシュできます。
また自宅では負担の大きい入浴などの支援が受けられ、負担軽減につながります。
デイサービスとデイケアの違い

介護保険では、デイサービスは「通所介護」、デイケアは「通所リハビリテーション」と言われています。
デイサービスの目的は、「利用される人が自宅で自立した生活が送れるように支援」です。
一方、デイケアの目的は、「身体機能の回復や維持、機能の向上、認知機能の改善」です。
そのため、デイサービスは介護を主にサービスを提供しているのに対して、デイケアは、リハビリテーションを主にサービス提供を行っています。
デイサービスでは機能訓練指導員としているのに対して、デイケアではリハビリ専門職の配置が必須となっています。
最近では、機能訓練のニーズが高まり、デイサービスもリハビリに特化したものが増えてきました。
しかし、医療職員の配置はデイケアのほうが多いです。
利用するにあたって何がやりたいか、ご家族の希望などに沿ってデイサービス、デイケアを選ぶ必要があります。
まとめ
・デイサービスは介護保険で利用できる通いの施設である ・利用するにあたっては介護保険の要支援、要介護認定を受ける必要がある ・デイサービスでは日常介護を受けることができる ・自分に合った機能訓練を行うことが可能である ・デイサービスへ通うことによって社会参加に繋がる ・介護者の介護負担の軽減も担っている ・デイサービス利用にあたってメリットとデメリットがある ・デイサービスの役割や特徴を知り、利用するのがおすすめ |
最後までお読みいただきありがとうございます。