辛い介護の仕事を続ける理由ややりがいとは?モチベーションの保ち方もご紹介!

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narumi

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介護の仕事は人手不足が叫ばれていて、スタッフの入れ替わりが激しいです。

本記事では辛いといわれている介護の仕事のやりがいや、長く続けていくための考え方について解説していきます。

介護の仕事が辛い理由

「きつい・汚い・危険・給料が低い」

介護の仕事は、上記のことから4Kと言われ、辛い仕事という認識を社会に持たれています。

介護労働安定センターが毎年行っている令和3年度 介護労働実態調査によると、介護職員が前職をやめた理由は以下の通りです。

①職場の人間関係に問題があったため・・20.4%

②結婚・妊娠・出産・育児のため・・15.4%

③自分の将来の見込みが立たなかったため・・16.9%

一緒に働くスタッフとの人間関係が崩れたり、ライフステージの変化、身体的な負担や経済的な不安から将来が見通せなくなり退職に至るケースが多い傾向です。

介護の仕事を選んだ理由

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4Kと言われている介護の仕事をしている人たちはどのような理由でこの仕事を選んだのでしょうか。

前述の介護労働実態調査では、

働きがいのある仕事だと思ったから(49.2%)

資格・技能を活かせるから(35.4%)

人や社会に役立ちたいから(29.8%)

自分や家族の都合の良い時間に働けるから(27.6%)

という結果でした。

無資格・未経験で始められ、経験年数や資格取得でキャリアアップが見込め、さらに社会貢献にもなる仕事だと考えて介護の仕事に就く人が多いようです。

非常勤であれば自身のライフスタイルに合わせた時間帯に仕事ができるのも魅力の一つです。

学校で資格をとって働き始める人、働きながら資格取得しキャリアアップを目指す人、子育てが一段落して、無資格でもできる仕事を探して介護の仕事にたどり着いた人等、仕事を始めた背景は様々なのが介護の仕事をしている人たちの特徴です。

介護の仕事のやりがい

では、介護の仕事のやりがいとは、どのようなものがあるのでしょうか。

「ありがとう」からもらうパワー

介護の仕事は人から感謝される仕事です。

日常生活の中でその人のできない部分をサポートするので、ケアの度に「ありがとう」という言葉をもらいます。

ありがとうのパワーはとても大きく、それまでの疲れが一気に吹き飛ぶこともあります。。

困っている人の手助けをし、感謝された時にはやりがいを感じられる仕事です。

専門的な知識と技術が得られる

日常生活をサポートする介護の仕事は、様々な専門的な知識と技術が必要です。

介護技術や認知症ケア、医療的な知識や接遇マナー等、必要なスキルは多岐に渡ります。

現場での経験以外にも、研修や自己学習を通し成長していけるでしょう。

スキルアップすることで、今後のキャリアに大きく活きてきます。

自分の親の介護に活かそうと考えているスタッフもいるようです。

人生の学びを得られる

介護施設を利用している高齢者は、皆さん人生の大先輩です。

今はサポートが必要かもしれませんが、これまで立派な人生を送ってこられています。

人生の教訓や生活の知恵、子育てや家事の一工夫等、自分の生活に役立つ学びが得られます。

辛い介護の仕事を続けていく為の考え方

ひと昔前と比べると転職に対するハードルが低くなっている昨今ですが、なるべくなら今の仕事を辞めずに長く働きたいものです。

この辛いといわれる介護の仕事を長く続けている人は、仕事を続けるうえでどのように考えているのでしょうか。

以下をご覧ください。

①目標をたてる

②一人で抱え込まずチームで取り組む

③オンとオフを切り替える

④5年後の働き方を考える

⑤転職も選択肢

一つずつ解説します。

目標をたてる

仕事をしていく上で、目標があるとモチベーションが上がります。

今月中に〇〇さんの移乗介助が一人でできるようになる。

実行委員として夏祭りを成功させる。

来年の介護福祉士の国家試験に合格する。

3年以内にフロア主任になる。

なんでも構いません。

目標を立てれば、そこに向かって自分の行動が変わります。

簡単すぎる目標ではすぐに達成できてしまうので、「少し背伸びすれば達成できる」程度の目標を設定すると良いでしょう。

一人で抱え込まずチームで取り組む

仕事を一人で抱え込まず、チームで取り組む環境作りはとても大切です。

理由は介護の仕事が一人で行うものではなくチームで行うものだからです。

自分が休日の時もその利用者へのケアは続きます。

「自分がいなくてはできない」状態は、利用者や他のチームメンバーに迷惑がかかり、自分自身の負担も大きくなります。

負担が大きくなればストレスがたまり、心身の不調に至ってしまう場合もあるでしょう。

自分がいなくてもケアを継続できるよう、一人で抱え込まず、チームで取り組む環境作りが大切です。

オンとオフを切り替える

介護の仕事をしている人はオンとオフの切り替えが苦手な人が多い傾向があります。

休日の会議や行事への参加、サービス残業等はよくある話です。

他にも勤務時間の1時間前に出勤し、記録を見たり必要物品を用意したり、リーダークラスが率先して早く出勤している施設もあるようです。

決められた時間の中で仕事をするのが本来の状態です。

休日まで仕事のことを考えていたら心も体も休まりません。

「勤務前に準備をしておかないと業務がまわらない」なんてことがないよう、リーダークラスのスタッフを中心に、勤務時間内で業務が回るよう考えていく必要があります。

休む時はリフレッシュして、前向きに次の勤務に迎えるよう、備えることも社会人のスキルの一つです。

オンとオフの切り替えをしっかりできるとよいですね。

働き方を考える

介護の仕事をしていると、変則勤務で体力的な負担を感じたり、ライフステージの変化によって働き方が合わなくなることがあるものです。

正規職員での働き方が合わなければ非常勤になるのも選択肢の一つですが、短時間正規職員を導入している施設もあります。

短時間正規職員は、正規職員と比較して1週間の所定労働時間が短い正規職員のことです。

労働時間が8割程度になる為その分給与も8割程度になりますが、社会保険への加入やその他の待遇面は正規職員と変わりません。

家庭との両立や健康面に不安のある人は検討してみるのも一つです。

自分のライフスタイルに合わせて働くことで、負担感が減り、長く働き続けられるようになります。

転職も選択肢

介護の仕事を続けることを考えたとき、一つの選択肢として転職を考えた方が良い場合もあります。

介護の仕事はチームで取り組むことがメリットと説明しましたが、逆に人間関係がストレスになることもあります。

介護職ができない医療行為の実施やサービス残業、給与が自分の想定と見合わないなど、自分が頑張っても改善できない職場は少なからずあります。

そこで頑張っても消耗するだけで何も解決はしません。

自分に合う職場は必ずあります。

介護の仕事を長く続ける為に、転職を考えることも一つの選択肢です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

辛いと言われる介護の仕事のやりがいと、続けていくための考え方についてお伝えしました。

やりがいについては、

・利用者の「ありがとう」からパワーをもらえる。

・専門的な知識と技術が得られる。

・人生の学びを得られる。

介護の仕事を続けていく為の考え方については、

・目標をたてる。

・一人で抱え込まずチームで取り組む。

・オンとオフを切り替える。

・働き方を考える。

・転職も選択肢に入れる。

最後まで読んでいただきありがとうございます。