高齢化社会が進む日本において重要になっている介護職ですが、まだまだ魅力が知られていません。
今回は、介護現場で働きたくなる介護職の魅力を紹介します。
介護職の魅力は?
介護職の魅力は、主に以下の5つがあります。
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約3年間介護職として働いた筆者の経験をもとに、5つのポイントを詳しく紹介します。
感謝される
介護職の魅力1つ目は「感謝される」ことです。
利用者である「人」に対してサービスを提供する仕事であるため、直接言葉で感謝される機会が多くあります。
「ありがとう」「助かったよ」と感謝の言葉を聞くと、モチベーションや、やりがいに繋がるものです。
介護を必要とする方は、一人で過ごす時間が多くなるため、介護職のスタッフが時間を共にする時間が増え、感謝される機会も増えます。
また、利用者以外に、家族など身内からも感謝されることも多いです。
実際、利用者が亡くなった後に、家族から「介護士の皆さんには良くしてもらっていると喜んでいました」という言葉をいただくこともあります。
家族の負担を減らすことも、介護において重要な仕事です。
性別や年齢に関係なく働ける
介護職の魅力2つ目は「性別や年齢に関係なく働ける」ことです。
基本的な介助の方法を身につければ、どなたでも介護職として働けます。
若者の体力や活気さ、中年者の経験からわかる介助方法など、年齢も性別も問いません。
お互いの足りないところを補いながら働けます。
また、さまざまな症状や病気を持つ利用者をサポートするためには、情報共有や話し合いが必須です。
介護現場では、介護スタッフが勤務時間で入れ替わるたび、利用者の状況を申し送る場が設けられます。
一人ひとりの利用者に合わせたケアを行うために、知識や経験だけではなく、利用者の立場になって考えなければいけないこともあります。
介護士同士で考えを出し合って協力することが最も重要であるため、性別や年齢は関係ありません。
人間性を活かせる
介護職の魅力3つ目は「人間性を活かせる」ことです。
介護職は、利用者とのコミュニケーションや信頼関係も重要になります。
そのため、人との関わりが好きな方や、思いやりの気持ちを大切にしたい方には最適な仕事です。
利用者は、スムーズにコミュニケーションが取れる方ばかりではありません。
認知症や精神的な疾患を持っている方に対しても丁寧な対応が必要です。
介護を受ける側の気持ちを汲み取れる優しさがある方は、十分に能力を発揮できます。
職を失うリスクが低い
介護職の魅力4つ目は「職を失うリスクが低い」ことです。
高齢化が進む日本では、ますます高齢者が増えて介護職の需要も高まります。
また、機械化が進む社会であっても、ロボットなどにより介護士の体力仕事は減るでしょう。
しかし、コミュニケーションや人間にしかできない繊細なケアの需要は失われません。
そのため、介護職は将来性のある仕事と言えます。
また、介護職は働く場所を選ばないことも大きなポイントです。
人が住んでいる地域であれば、利用者が住む家に訪問してお手伝いをする介護施設で勤務するなど、必ず介護スタッフが必要となります。
家庭の事情などで働く地域が変わったとしても、介護の仕事を見つけられます。
キャリアアップがしやすい
介護職の魅力5つ目は「キャリアアップがしやすい」ことです。
一般的には、男性の方がキャリアアップしやすいと言われていますが、介護現場では女性の割合が多くなります。
性別問わず、やる気があればキャリアアップできる環境です。
介護福祉士(国家資格)や、介護支援専門員(現在は公的資格ですが将来的には国家資格へとの声も多い)になるための資格を取得するサポートを行う会社も多いです。
また、資格手当を支給する会社もあるため、給与のアップも期待できます。
給与が上がれば、さらに仕事のモチベーションもアップし、良いことづくしです。
また、介護現場では、勤務時間も柔軟に対応可能です。
24時間365日介護スタッフを必要とする高齢者施設は多くあります。
そのため、正社員、パート、派遣、ダブルワークなどさまざまな仕事形態が存在します。
家事や育児、介護などのライフスタイルの変化に合わせて勤務時間を選べることが大きな魅力です。
介護職に向いている人は?
次に、介護職に向いている人の特徴を説明します。
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主に、以上の4つがあります。
人と接することが好きな人
介護職に向いている人の特徴の1つ目は、「人と接することが好きな人」です。
介護職は、お客様は介護を必要とする「人」であり、コミュニケーションは欠かせない仕事です。
また、介護スタッフ同士での協力も必要な仕事であるため、人と接する場面が多くなります。
お手伝いをすることが好きな人
介護職に向いている人の特徴の2つ目は、「お手伝いをすることが好きな人」です。
介護職の仕事は、家事などの生活に関する介助、食事や入浴などの身体的な介助が主になります。
あくまでも自立に向けた介助が好ましく「できない部分を補う」ことが重要なため、困っている人を助けることが好きな人が向いている仕事です。
思いやりがある人
介護職に向いている人の特徴の3つ目は、「思いやりがある人」です。
介護サービスを提供する人は、人生の先輩である高齢者です。
言葉遣いはもちろん、相手がどう感じるかを考えてサービスを提供しなければなりません。
また、認知機能の低下が見られる利用者も多いため、相手の意思や要求に気付ける思いやりが重要です。
身体が健康である人
介護職に向いている人の特徴の4つ目は、「身体が健康である人」です。
介護職は、入浴介助などの体力仕事も多く、身体が資本となります。
また、日勤以外にも夜勤などの勤務形態があり、生活リズムが不規則になります。
そのため、健康や体力に自信のある人が向いていると言えます。
介護職として働くには?
介護職として働くためには、資格が必要です。
介護に関わる資格は、主に以下の4種類があります。
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次は、4つの資格をそれぞれ解説します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識やスキルがあることを証明する資格です。
採用時に有利であり、介護現場で働きたいと考えている方には必須の資格となります。
最短1ヶ月間スクールに通い、修了試験に合格するだけでどなたでも受けられます。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位にあたる中級資格です。
介護士として3年間の実務経験を持つことで受験資格が得られます。
国家資格である「介護福祉士」を受験するために必要な資格のため、キャリアアップを目指す方には必須の資格です。
介護福祉士
介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。
介護福祉士を取得すると現場の責任者やリーダーの指導など、重要な仕事を任せてもらえるようになります。
スクールなどに通う必要はありませんが、難易度の高い国家試験に合格しなければなりません。
介護福祉士を受験するためには、実務者研修の資格が必要です。
介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護を必要とする方の心身の状況や環境などに応じて介護サービスの計画を立てる役割を持ちます。
一般的には「ケアマネ」と呼ばれ、数ある介護サービスの中から利用者に合わせた選択をしなければいけないため、経験と専門性が必要な資格です。
まとめ
今回は、介護職の業務内容、魅力についてお伝えしました。
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最後までご覧いただきありがとうございます。