親の為の介護施設を選ぶために。安心して任せられるポイントをご紹介!

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narumi

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「そろそろ親の為の介護施設を考えなくてはならない」

そんな時の為に、本記事では親の介護施設を探す上で安心して任せられるポイントを解説します。

介護施設とは

介護施設とは、介護を受けながら生活できる施設の総称です。

代表的な施設は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム、グループホーム等があります。

介護保険の制度は複雑で介護施設は他にもたくさんありますが、介護を受けながら生活する施設として代表的なのは上記4施設です。

その人の要介護度や心身機能の状態、経済状況等によって選択肢が変わってきます。

親の為の介護施設を考えるタイミング

介護施設に自分から入りたいと考えている人はほとんどいないでしょう。

住み慣れた自宅でいつまでも暮らしたいと思うのは当然のことです。

しかし、病気や加齢によって身の回りのことが少しづつできなくなり、家族だけで介護していくのが難しい場合もあります。

在宅介護を続けられるかどうか見極めるポイントになるのは「排泄」と「移動」です。

この2つができなくなると、介護している家族の負担がとても大きくなります。

「排泄」と「移動」が難しくなった時には施設への入所を考えることになるでしょう。

今は核家族化が進み、家庭内での介護の担い手が極端に少ない状況です。

たいていのケースは、子や嫁といった「家庭内の誰か」に介護の負担が集中しています。

在宅介護を続けるか、施設入所を考えるかは、介護していく上で非常に大きな分岐点です。

これまでの人生で本人や家族が大切にしてきたこと、今の心身機能や経済的な状況、将来にわたって受けたい介護や医療をもとに在宅介護を続けるか施設入所を考えるかを検討します。

次からは、親の為の介護施設を探すときの安心して任せられるポイントについて説明します。

親の為の介護施設を探す時のポイント

施設に入所するには、施設選び→見学・申込み→必要書類の準備→面談→入所判定→契約というのが
一般的な流れです。

施設を選ぶ際に着目すべきポイントは以下の通りです。

  1. 費用
  2. スタッフ
  3. 利用者
  4. 居室
  5. 医療体制
  6. 生活の様子
  7. 面会状況

一つずつ解説していきます。

①費用

介護施設を利用する上で、費用面の確認は必須です。

年金内で収まるのか、月々どの程度の支援が必要なのかを確認します。

特別養護老人ホームや老人保健施設では、年金や預貯金、住民税の課税状況によって食費や居住費が段階的に減額される制度もあります。

介護施設にかかる費用をまずは確認しましょう。

②スタッフ

自分の親を直接世話してくれるスタッフにどんな人がいるのかは大切なポイントです。

介護士の配置人数や資格保有者の割合、看護師は配置されているか、他にどのような職種のスタッフが配置されているのか。

また、介護の仕事は人手不足が叫ばれている為、外国人スタッフを
雇用している施設も多くあります。

スタッフの国籍や性別のバランス、どのような職種が配置されているのかを確認します。

見学の際にはスタッフの表情も見てみましょう。

挨拶は心地よい印象を与えているか、スタッフ間のコミュニケーションはとれているか、笑顔で働いているかどうかを見ることで、施設の雰囲気を感じ取ることができます。

③利用者

親が施設へ入所したら他の利用者と一緒に暮らすことになります。

男女比や年齢層等は確認しておくとよいでしょう。

施設によってはフロアやユニット毎に認知症の症状の強い人や医療依存度の高い人を中心にしたグループを作っている場合もあります。

また、スタッフ同様笑顔で過ごせているかでケアの質や施設の雰囲気を感じ取れることもあります。

④居室

居室は大きく個室か多床室に分かれます。

ユニット型の施設は基本的には全室個室です。

一部多床室を併設している施設もあります。

従来型の施設は4人部屋を基本に、個室や2人部屋もあります。

個室と多床室では利用料金の他、個人のスペースの広さや持ち込める家具家電も変わる為、必ず事前に確認しましょう。

⑤医療体制

介護施設はあくまで生活の場です。

老人保健施設以外の介護施設では医師は常駐していないことが大半で、1〜2週間に一度の往診が基本です。

その為、施設によって対応できる医療行為が限られています。

場合によっては医療行為が必要になると退所しなければならないこともあります。

胃ろうや鼻腔栄養、バルーンカテーテルやインシュリン注射等、対応できる医療行為については入所前に確認が必要です。

また、看取り介護は行っているか、受診が必要になった時の家族の役割について確認しておくとよいでしょう。

⑥生活の様子

生活の様子については入所する本人が一番気になるポイントです。

朝起きてから夜寝るまでの一日の流れや食事の内容、催し物やレクリエーションの頻度等、本人が気になりそうな点を確認しておきます。

新型コロナウィルスの流行に伴い、ボランティアや訪問マッサージ等の外部業者を受け入れていない施設も増えています。

少しでも本人が快適に過ごせるよう確認しておきましょう。

⑦面会状況

新型コロナウィルスの流行によりほとんどの施設は何らかの面会制限をしているでしょう。

面会方法としては「窓越し面会」「アクリル板越しの面会」「zoomやLINEを活用したオンライン面会」等があります。

看取り介護の時期や今後の方針を決める上で必要な時等は直接会えるようにしている施設もあります。

いずれにせよ15分程度の時間制限はあることが多いので、見学の際に面会の体制について確認しましょう。

親が介護施設に入ったら家族の生活はこう変わる

介護施設に入所したら、本人だけでなく家族の生活にも変化があります。

まず一番大きな変化は日々の介護から解放されるということでしょう。

「転んでいないか」「体調の変化はないか」「火元は大丈夫か」という在宅介護ならではの心配はなくなります。

プロに任せている安心感もあります。

時間に余裕ができて体の負担も軽くなるでしょう。

逆に、施設生活に馴染めているか心配になったり、体調が急変して夜中に呼び出されたりといった負担はあります。

「施設から電話がかかってくると身構えてしまう」という声はよく聞きます。

メリットもデメリットもありますが身体的な負担は大きく軽減しますし、介護が理由で仕事ができないということはなくなります。

家族の生活を守ることも介護施設の大きな役目です。

プロに任せられることは任せて家族の生活を整えることも重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

親の為の介護施設を探す上で安心して任せられるポイントについて解説しました。

最後にまとめになりますが、ポイントは以下の7つです。

①費用・・年金内で収まるか、費用を抑えるために使える制度はあるか

②スタッフ・・男女比、国籍、職種

③利用者・・男女比、年齢構成、ユニットやフロア毎の利用者の属性

④居室・・個室か多床室か、間取り、持ち込める家具家電

⑤医療体制・・対応できる医療行為、看取り介護、緊急時の体制

⑥生活の様子・・一日の流れ、行事等のプログラム、リハビリ、催し物

⑦面会状況・・面会の実施状況、方法

これらの全てが理想通りの施設を探すのはとても難しいものです。

優先順位をつけて、どういう施設なら入所する本人やそれを支える家族が幸せに過ごせるかを考えることが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございます。