仕事をする上でお悩みはつきものです。
介護の現場も同様でさまざまなお悩みがあります。
今回は、介護現場でのお悩みと対処法を紹介します。
介護現場での悩みと対処法
介護現場でよくある以下の5つのお悩みと対処法を紹介します。
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介護スキルでの悩み
初心者によくあるお悩みの一つが「介護スキル」です。
身体が不自由な方を車椅子からベッドに移乗する、飲み込みが悪い方の食事を介助するなどさまざまな介護スキルが必要です。
介護現場では知識や技術がなければ働けません。
そのため、上手く介助ができないという悩みが介護現場での最大の悩みです。
また、サービスを提供する介護は命に関わる仕事です。
一つのミスが大きな事故に繋がることもあります。
介護スキルでの悩みの対処法
介護スキルは、「経験を積むこと」で初心者でも身につけられます。
そのため、とにかく積極的に行動することが大切です。
また、排泄介助や移乗・移動介助にはコツがあります。
経験から学ぶことも多いため、積極的に先輩や上司に教えてもらいましょう。
同じ体格や力のスタッフに教えてもらうとより参考になります。
介護スキルを身につけていないと、事故につながることや自分の身体を壊す原因にもなるため、注意が必要です。
利用者とのコミュニケーションでの悩み
介護職はなにより介護をする相手である、利用者と上手にコミュニケーションをとることが重要です。
そのため、上手にコミュニケーションが取れず、それが悩みになってしまうことがあります。
高齢者とのコミュニケーション
介護現場でのお悩みには「高齢者とのコミュニケーション」があります。
人見知りな方や頑固な方などさまざまです。
介護を拒否される、声掛けに対しての反応が冷たいなど、信頼関係の構築に苦労するスタッフもよく見かけます。
認知症の利用者とのコミュニケーション
「認知症の利用者とのコミュニケーション」においては、難しい場面が多くなります。
認知症を患っている利用者でも性格は異なります。
そのため、利用者一人ひとりに合わせたコミュニケーションが必要です。
認知症の代表的な症状は、短期記憶です。
例えば、食事したことを忘れてしまい「お腹が空いた」と言われる方、何度もトイレに行きたがる方がいます。
また、お風呂やトイレなどを嫌う利用者を促すことに苦戦するスタッフもいます。
体力的に嫌がる方もいますが、不潔と清潔の正しい判断ができなくなる方が多くなります。
上手くコミュニケーションを図れないと、利用者の機嫌を損ねることもあるため注意が必要です。
利用者とのコミュニケーションの対処法
利用者とのコミュニケーションの対処法は、「利用者一人ひとりに合わせたコミュニケーションを取ること」です。
利用者の性格などをしっかり把握するために、スタッフ同士での情報共有も重要になります。
上手くコミュニケーションが取れているスタッフを真似してみましょう。
また、サービスを拒否されたりコミュニケーションを図ってもらえない時、自分の話し方に原因があるかもしれません。
介護を利用する高齢者は、経験が豊富でプライドもあります。
長期的に付き合って信頼関係を構築することが理想的です。
人間関係でのお悩み
介護職とかかわりがあるのは、利用者だけではありません。
さまざまな人たちと関わることがあるので、人間関係に悩むこともよくあります。
従業員同士
チームワークを必要とする介護現場では「従業員同士の人間関係」のお悩みもつきものです。
例えば、「性格が合わない」「意見の食い違い」などがあげられます。
丁寧に時間をかけて業務を行うスタッフとスピードを重視するスタッフが一緒に仕事をすると、お互いに気になる点がでてきます。
丁寧さを大事にするスタッフは相手の雑さが気になり、スピード重視のスタッフは時間がかかることが気になってしまうのです。
上下関係
介護現場でも「上下関係」のお悩みはつきものです。
介護現場にも、リーダーやマネジャーなど上司にあたる役職が存在します。
サービスを提供する上で、上司からの指示や許可をもらわなければいけない場面もあります。
サービス提供方針は基本的に上司の考え方がメインになるため、方針が合わないと仕事がやりにくくなることもあります。
人間関係でのお悩みの対処法
従業員同士の人間関係の対処法は、「従業員とコミュニケーションを図ること」です。
介護に関する考え方を理解して、相手の良さを引き出しましょう。
お互いの短所を補い合える関係性が理想的です。
上下関係の対処法は、「仕事でアピールすること」です。
仕事ができる介護スタッフの意見は取り入れてもらいやすくなります。
利用者に最も近いのは現場の介護スタッフのため、介護スタッフの意見は利用者にとって役に立つこともあります。
現場の意見を積極的に取り入れてくれる上司がいるのが理想的です。
生活リズムでのお悩み
介護の仕事は、「生活リズム」が崩れやすくなります。
日勤だけではなく夜勤もあり、毎日の勤務時間が異なります。
夜勤の場合、午前中に帰宅するため眠りにつきにくく、生活リズムは乱れやすくなります。
生活リズムの対処法
生活リズムの対処法は、「食事や入浴、睡眠の時間をなるべく変えないこと」です。
これらは生活リズムを作る大きな役割を果たします。
夜勤の場合は、午前中に睡眠時間を取りすぎないように注意しましょう。
夜に寝られなくなり、生活リズムが崩れる原因となります。
体調管理でのお悩み
体力を必要とする介護現場では、体調管理のお悩みも多くなります。
身体的負担
入浴介助や、身体が不自由な方、身体の大きい方を移動・移乗することは簡単なことではありません。
介護者が体が小さい方の場合、身体的な負担が大きくなることがあります。
精神的負担
これまで述べてきた一つひとつのお悩みからストレスが溜まり、「精神的負担」が生まれることもあります。
精神的な負担があると睡眠不足や食欲低下などにより体力がなくなり、悪循環になります。
体調管理でのお悩みの対処法
身体的負担の対処法は、「セルフケアすること」「身体に負担をかけない介護スキルを身につけること」です。
まずは、湯船に浸かる時間や睡眠時間を確保することが大事です。
それでも疲れが取れない場合は、業務上で身体に大きな負担がかかっていることが考えられます。
介護現場は身体が資本であり、身体を壊してしまうと仕事を続けられません。
介護にはコツがあるため、積極的に取り入れることが重要です。
精神的負担の対処法は、「セルフケアすること」「相談すること」です。
セルフケアには、食事や睡眠など生活を見直すこと、趣味などの時間を作り気分転換することなどが挙げられます。
相談は職場の人以外の家族や友人でも構いません。
心の中でモヤモヤしていることや抱えきれないものは吐き出してみましょう。
人に聞いてもらうだけでスッキリすることもあります。
他人の意見を聞いて、新しい考え方や対処法が見つかることが理想的です。
まとめ
今回は、介護現場でのお悩みと対処法についてお伝えしました。
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最後までご覧いただきありがとうございます。